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仙台が開幕無敗を守り首位キープ、F東京に4発完勝

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[4.21 J1第7節 仙台4-0F東京 ユアスタ]

 ベガルタ仙台が開幕無敗を守り、首位キープ! 仙台はホームでFC東京と対戦し、4-0で完勝した。開幕から7戦無敗(6勝1分)で首位の座を守った。今季最多タイの4発を沈めると守備陣もこれに奮起。5戦ぶりの完封勝利を飾った。一方のF東京は1点が奪えずに今季初の連敗を喫した。

 F東京はMF長谷川アーリアジャスールが累積警告による出場停止。故障の影響が心配されたGK権田修一だが先発した。また黒星を喫した前節の鹿島戦(1-2)から大きく前線のメンバーを変更。1トップをFW渡邉千真が務め、2列目は右から石川直宏、大竹洋平、羽生直剛が入った。またACLの北京国安戦(3-0)で負傷交代したMF米本拓司だがボランチで先発した。対する仙台は胃腸炎だったFW赤嶺真吾が先発復帰。また故障中だったMF梁勇基が今季初のベンチ入りを果たした。

 前半13分、仙台がチャンスをつくった。MF太田吉彰の右クロスはDF太田宏介に当たるが、ファーサイドに流れたボールにMF関口訓充が走り込む。しかしわずかに間に合わない。同20分にはF東京が鮮やかなパスワークから決定機を演出。ゴール正面から渡邉、大竹とつなぎ、石川がヒールで流す。PA手前正面から走り込んできた米本がミドルシュート。クロスバー上へ外れていった。なかなかスコアは動かない。

 このまま前半は終了かと思われた前半終了間際のロスタイム3分だった。一瞬の隙をつきDF鎌田次郎が素早いリスタート。前線へ蹴り込んだボールへ反応した赤嶺が左足でのトラップから冷静に右足シュート。待望の先制点を流し込む。オフサイドの判定はなく、仙台が1-0と先制に成功し、前半を折り返した。

 後半開始からともに交代カードを切る。仙台は赤嶺とDF菅井直樹に代えて、MF松下年宏とDF田村直也を投入。F東京は大竹に代わって、MF田邉草民をピッチへ送った。その後も一進一退の攻防が続くが、ゴールは生まれない。互いの守備陣が奮闘し、シュートまで持ち込ませなかった。流れを打開したいF東京は後半11分、早くも全ての交代カードを切る。米本と羽生に代えて、MF谷澤達也とFWルーカスが出場した。

 しかし後半13分、仙台が2点目を奪う。MF角田誠のパスに抜け出した松下が右サイド際からクロスを入れる。走り込んできた関口が身体ごと飛び込み、ヘディングシュート。泥臭い一撃がゴールネットを揺らし、2-0。関口の3戦連発弾で2点差に突き放した。

 後半30分にはF東京にアクシデント。先制点を奪われたシーンでも判定に強く抗議していたランコ・ポポヴィッチ監督が退席処分を受けてしまった。2点差を追うF東京は指揮官を欠いての戦いを強いられた。一方、仙台の勢いは止まらない。後半31分にはダメ押し弾。角田の右クロスから最後はMF富田晋伍がシュートを打つがDFにクリアされる。しかし、こぼれを拾った太田がDFをかわしてPA左から左足シュート。ダメ押し弾を決めた。

 さらに後半42分には4点目。右クロスを鎌田が頭で落とし、ゴール右からFWウイルソンがシュート。GKに弾かれるも、こぼれに詰めた鎌田が流し込み、試合を決定づけた。後半45分には太田に代わって、梁が出場。負傷から戻ってきたMFが今季初めてピッチに立った。4-0で試合は終了。仙台が今季最多タイの4得点を奪い、勝利を飾った。

 試合後、3戦連続弾を決めた関口は「0点で抑えることが大事だと思っていた。0に抑えることでチームとして勢いに乗れると考えていた」と大量得点での勝利よりも完封に笑顔をみせた。しかし「ここで勝っても次に勝たないと意味がないので」とキッパリ。首位に立ちながらも勝って兜の緒を締めた。

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