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柏木「3-4-3なら俺はボランチしかない」

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 6月3日にW杯アジア最終予選初戦オマーン戦(埼玉)を迎えるザックジャパンの代表候補合宿が23日、千葉県内で始まり、アルベルト・ザッケローニ監督の指揮の下、国内組23人が3-4-3の守備練習を中心に、約2時間にわたって汗を流した。

 “常連組”のMF柏木陽介(浦和)は久々に取り組んだ3-4-3システムの戦術確認練習で、ボランチの一角としてプレー。ザッケローニ監督が「1回や2回の練習で習得できるような簡単なものではない」と言う通り、柏木も「このやり方の守備はやはり難しいですね」とあらためて話した。

「新しいことはなかったけど、難しいですね。(相手ボールが)サイドにいったとき、(こちらの)センターバックがサイドバックみたいな形になるのが難しいなと思った。ボランチも、ただコースを切るというより、相手のボランチも見ろという感じ。それを全部やってしまうと全部空いてしまう」

 3バックシステムは所属の浦和と同じだが、守備の決まりごとなどは、浦和のペトロヴィッチ監督とザッケローニ監督のやり方はまったく別もの。特にサイドにボールがあるときの守り方に戸惑いを感じているようだ。

 浦和では2列目とボランチでプレーしているが、「(ザックジャパンで)このシステムでやるなら俺はボランチしかないと思う」とも言う。ならば戦術をしっかり習得し、自分の良さを出していくだけ。「やることはハッキリしている。バランスを見ながらやりたい」と、意欲的な姿勢を見せていた。

(取材・文 矢内由美子)

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