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今季出場時間1分のFWが大仕事!山形が4連勝で2位キープ!

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[J2第10節 山形2-1栃木 NDスタ]

 J2・2位のモンテディオ山形栃木SCとの一戦は後半40分に交代出場のFW太田徹郎が決めた決勝ゴールによって山形が2-1で勝利。4連勝で2位をキープした。

 3連勝中の山形と7戦連続不敗の栃木との攻防戦は、交代出場のFWが決着をつけた。1-1で迎えた後半40分、山形はMF秋葉勝が左サイド後方からディフェンスラインとGKの間のスペースへ縦パスを放り込む。これに絶妙なタイミングで走りこんだ太田が頭で千金弾をゴール左隅へ叩き込んだ。今季ここまでベンチ入り3試合、出場時間わずか1分の22歳が成し遂げた大仕事。昨季リーグ戦初ゴールを含む3ゴールを挙げながら、今季苦しいシーズンを送っていた太田はヒーローインタビューで「久々にグラウンドに立ったので、結果を出したかったので気持ちは入っていた」とこの試合に懸けていたことを明かした。

 チームはこれで4試合連続の1点差勝利だ。前半、アンカーのポジションに入った新人MF宮阪政樹のサイドチェンジから栃木に揺さぶりをかけた山形は4分、素早いパスワークから右SB小林亮のクロスをFW山崎雅人が右足ダイレクトでシュート。23分には自陣からボールを動かすと、左クロスのこぼれ球に反応したMF秋葉勝が豪快な右足ミドルをゴール右隅へと突き刺した。

 昨年1ゴールの秋葉は早くも今季4ゴール目。素晴らしい軌道でゴールネットを揺らした秋葉の“スーパーゴール”で先制した山形はホームで勢いを増す。ただ栃木は決定的なシュートを立て続けに放たれながらも、MF高木和正のスーパークリアなど追加点を許さない。そしてハーフタイムに松田浩監督から「スペースを上手く使っていこう。相手を揺さぶっていこう。セットプレーを大事にしていこう」と指示を受けた栃木は後半立ち上がりにセットプレーから同点に追いついた。

 後半4分、右SB荒堀謙次がPAへ向けて投じたロングスローをFW棗佑喜が競り勝つと、左中間にこぼれたボールに走りこんだMF菊岡拓朗が右足シュートをゴール左隅へねじ込んだ。昨年東京Vで8ゴールを決めた期待の新戦力の栃木移籍後初ゴール。その後はボールを大きく、正確に動かす栃木がリズムを掴んだ。それでも勝ち越しを許さなかった山形は終盤に勝負強さを発揮。後半30分に投入されたFWの一撃で4連勝を飾った。

 1ゴール1アシストの活躍を見せた秋葉は「1試合1試合大事に戦ってきた結果が4連勝につながった。これからも大事に戦っていく」と宣言。次節・アウェーの東京V戦(30日)も大事に戦って、勝ち点3を勝ち取る。

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