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横浜FMが神戸に3発勝利、待望の今季白星

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[4.28 J1第8節 横浜FM3-1神戸 日産ス]

 横浜F・マリノスが今季公式戦11試合目にして、待望の初白星を手に入れた。横浜FMはホームでヴィッセル神戸と対戦し、3-1で勝利した。開幕戦から7戦未勝利(4分3敗)、公式戦では10戦未勝利(5分5敗)と苦しんでいるチームだったが、ようやく手にした勝ち点3。今季から指揮を執る樋口靖洋監督にとっても、監督就任後初の勝利となった。一方、前節の柏戦(3-1)で公式戦連敗を6で止めた神戸だったが、連勝はならなかった。

 横浜FMは前節の磐田戦(0-1)で負傷交代したMF中町公祐が欠場。代わってMF齋藤学が先発した。また右足関節捻挫から故障明けのMF谷口博之がベンチ入りを果たした。対する神戸は、エースFW大久保嘉人が全治8週間の負傷中のため、前線ではFW田代有三とFW森岡亮太が2トップを組んだ。

 なんとしてでも勝利が欲しい横浜FMが、序盤から果敢に攻めた。FW小野裕二の右クロスに走り込んだFW大黒将志が右足ダイレクトでシュートを狙う。これはGK徳重健太に止められた。その後もMF中村俊輔のパスに抜け出たDF小林祐三が右クロス。走り込んだ小野のシュートはクロスバー上へ外れていった。ゴールにはつながらないものの、神戸を圧倒。幾度も決定機をつくり、前半を0-0で折り返した。

 対する神戸は終了間際にアクシデント。前半ロスタイム2分に田代が負傷交代。代わってFW都倉賢が出場した。後半開始と同時に、2枚目の交代カードを切るとMF橋本英郎に代えて、MF小川慶治朗をピッチへ送った。前半は守備に時間を割かれた神戸だったが、後半12分にワンチャンスをものにした。MF野沢拓也が右サイドからドリブルで切れ込むと、中央へ折り返す。これを受けたMF大屋翼がシュートを決めた。神戸が0-1とリードを奪った。

 痛恨の失点を喫した横浜FMは後半20分に最初の交代カードを切る。MF兵藤慎剛に代えて、負傷明けの谷口を投入。谷口が4戦ぶりの出場を果たした。すると後半26分、ここからの7分間で横浜FMが怒涛の反撃をみせつけた。まずはドリブルで仕掛けた齋藤がPA手前で粘ると、体勢を崩しながらもパスを出す。谷口のポストプレーから小林が右クロス。ゴール正面の小野がダイビングヘッドを叩き込み、1-1に追いついた。

 さらに2分後の後半28分、小野の右クロスに飛び込んだ谷口がヘディングシュート。2-1と逆転に成功。同32分にはダメ押し弾。PA手前左から中村のFK。ファーサイドに流れたボールはGK徳重にわずかに届かず触れない。すると走り込んでいたDF中澤佑二が足で押し込み、ゴールを奪った。3-1と試合を決定づけた。そのまま逃げ切った横浜FMが今季初勝利。直近の4試合で1得点しか決められていない横浜FMだったが、今季最多タイの3得点を奪った。

 試合後、故障からの復帰戦でゴールを決めた谷口は「本当に……本当に勝ちたかったのでうれしいです」と満面の笑顔。「コンディションはまだまだですが、監督の期待に応えることができて良かった。マリノスはこんな弱いチームじゃないので、ここから全部勝つくらいの気持ちでやっていきたい」と力強く語っていた。

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