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[MOM598]三菱養和SCユースMF相馬勇紀(1年)_高速MFが青森山田からスーパーゴール

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.28 プレミアリーグEAST第3節 三菱養和SCユース1-1青森山田高 三菱養和会 巣鴨スポーツセンターグラウンド]

 ホーム・三菱養和会 巣鴨スポーツセンターグラウンドに集まった350人の観衆が、「スーパーゴール」に沸いた。三菱養和SCユース(東京)は0-1で迎えた後半38分、MF清水貴明(3年)が右サイド前方のスペースへループパスを送る。これに反応した1年生MF相馬勇紀は「タカくん(清水)が自分の2タッチ目に相手が来るようないいボールを出してくれた。バウンド中に(切り返しでかわすことを)決めた」と一瞬の加速で対面のマークを振り切ると、「アウトで内側にカーブをかけた」と角度のほとんどない位置から右足シュート。ゴール左ポストの内側を叩いたボールはそのままゴールへと吸い込まれた。

 シーズン開幕前のファスティバルなどでも攻撃力で存在感を示していた1年生が、交代出場から大仕事。2週間前に骨折した左手小指にテーピングを巻いたままプレーしていたヒーローは「とてもうれしい。トレーナーにテービングを巻いてもらっていたし、試合に出なくてもサポートしてくれた人たちのおかげ」と仲間やスタッフたちに感謝した。

 持ち味は止まった状態からの10m~20mのダッシュで見せる初速の速さ。憧れは昨年の主将ですでに名古屋で公式戦デビューを果たしているU-19日本代表FW田鍋陵太だ。「中1の時に高円宮杯(準決勝)を国立に見にいったとき、1人だけ1年生で上手くて速くて憧れです」。田鍋も1年生のシーズン開幕当初は交代出場中心。そこから結果を出しながらポジションをつかんでいった。「普段の練習からアピールして長くできるようにしていずれ先発を任せられるように。そして代表に入りたい」と誓う相馬。鮮やか過ぎる一撃で自信をつけたMFは課題のテクニック、そして武器のスピードをより活かすための術を磨く。

(取材・文 吉田太郎)
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