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[早スポ]三竿&富山弾!後半の2発で快勝

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

「優勝を目指している以上、連敗だけは絶対にできない」(DF山地翔(4年=浦和ユース)。前節、筑波大との全勝対決に敗れた早大。気持ちを切り替えて臨むのは、昇格組ながらも強豪の専大や明大と引き分け、未だ無敗の日体大だ。連日の曇天から一転、初夏を思わせる暑さに見舞われた今回の一戦。前半は互いに攻め手を欠きスコアレスで終えるが、後半にDF三竿雄斗(3年=東京Vユース)とFW富山貴光(4年=矢板中央高)がゴールを決め、2-0で快勝した。

 前半立ち上がり、ボールを保持し最初に好機を演出したのは早大だった。富山がカウンターから2本のシュートを放つが、それぞれサイドネット右、クロスバー上に逸れ、枠は捉えられない。逆に20分を過ぎたころには日体大もボールが回るようになり攻め入られる場面も。それでも早大は落ち着いて守備ブロックを形成し、ペナルティーエリア内への進撃は許さなかった。しかし、早大のチャンスも初めの2本のみ。どこかまだ、ぎこちなさがあった前半はお互いに無得点で折り返す。

 迎えた後半、早大は前がかりに来ていた相手の隙を突く。パスカットからボールを奪うと、右サイド奥深くまで展開。MF近藤貴司(2年=三菱養和SCユース)が中央へボールを送り、フリーの三竿がネットを揺らし均衡を破った。待望の先制後も守りに入るのではなく、あくまでも攻めの姿勢を見せる。「満足すんな!満足すんな!」(DF畑尾大翔主将、4年=F東京U-18)、「もう1点行こーぜ!もう1点!」(DF菅井順平、4年=浦和ユース)。最終ラインから主将と副将が声を張り上げ、チームを鼓舞、さらなる得点機をうかがう。すると31分、先制点を挙げた三竿が浮き球のスルーパスをDFの裏へ。これに反応した富山が冷静に今季リーグ戦チームトップの3点目を沈め試合を決定付けた。その後はしっかり守り切り試合終了。後半に2得点を挙げ、完封勝利を果たした。

 「フィニッシュの精度」と「DFラインのコントロール」。筑波大戦後に選手が口々にした課題である。きょうの試合はエースの富山が勝負所での得点し、最終ラインはしっかり押し上げを図り相手を0点に封じた。ことしは前節出た反省を次に修正する能力が高く、開幕から3勝1敗と好スタートを切った早大。しかし、喜びも束の間、ゴールデンウィークは過密日程が続く。控えるのは、1週間を待たずして、5月4日(金)に東京学芸大戦、その2日後には中大戦。きょうのような暑さが続くことが予想され、コンディション面も気を使って戦わなければならない。リーグ戦は全部で22試合。「22分の1ではありますが、そういう22分の1を積み重ねていけるように」(畑尾)。一戦必勝で連戦を乗り切り、一気に加速していきたい。

[写真]ヘディングで競り合う山地

(取材・文 早稲田スポーツ 中川隆盛)
(写真 早稲田スポーツ 久保沙織、千歩まゆあ)

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