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終了間際、尾崎の劇弾で鳥取が栃木を下して7戦ぶり白星

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[4.30 J2第11節 栃木0-1鳥取 栃木グ]

 J2の第11節が30日に各地で行われた。22位ガイナーレ鳥取は敵地で12位栃木SCと対戦し、終了間際の劇的弾で1-0で勝利した。連敗を2でストップさせ、7戦ぶりの白星獲得。今季のアウェー戦では初の勝ち点3となった。対する栃木は連敗を喫すると、3戦勝ちなし(1分2敗)となってしまった。

 栃木は右腓骨骨折などで長期離脱していたMFパウリーニョが昨年9月4日のF東京戦(0-0)以来の先発復帰。今季出場3試合目にして初めて先発に返り咲いた。対する鳥取は1トップから2トップに布陣を変更。FWケニー・クニンガムとFW岡野雅行が先発した。

 しかし鳥取にアクシデント。試合序盤にパウリーニョと交錯していたケニーがプレーを続行していたものの、前半25分に自ら交代を訴える。歩いてピッチを出ると代わってFW住田貴彦が出場した。前半の早い時間に助っ人FWの負傷交代を余儀なくされる。その後、幾度かチャンスシーンを迎えるも、いずれもGK武田博行に止められた。DF尾崎瑛一郎の右クロスからMF小井手翔太のシュートは武田が弾く。攻め上がったMF実信憲明のミドルシュートも相手守護神に弾かれた。

 対する栃木も1点が遠い。開始直後、カウンターで抜け出したFW廣瀬浩二が正面からシュートを狙うもポスト左に外れる。前半29分には廣瀬の右クロスをファーサイドのMF菊岡拓朗が折り返し、走り込んだパウリーニョがミドルシュート。わずかにポスト左へ流れていった。0-0で前半を折り返した。

 後半から栃木ベンチが動く。後半開始と同時に廣瀬に代えて、FWサビアを投入。すると直後にサビアが決定機を演出した。後半4分、右クロスをゴールに背を向けた状態で受けると、オーバーヘッド。強烈な一撃はGK小針清允の指を弾くと、クロスバーを直撃した。1点が奪えない。

 鳥取は後半21分に岡野に代えて、FW福井理人を投入。同24分には、縦パスに抜け出た実信がPA左からシュートを流し込む。鳥取が先制したかと思われたがオフサイドの判定。スコアは動かない。その後も一進一退の攻防が続くがゴールにはつながらず。栃木がセットプレーからチャンスをつくり、鳥取はカウンターから好機を迎えたが互いに最後の場面でシュート精度を欠いた。

 それでも終了間際のロスタイム3分だった。鳥取が中央からカウンター。小井手が前線へスルーパスを送ると、PA右へ尾崎が抜け出す。DFをかわして、切り返しから左足シュート。これがゴールネットを揺らし、鳥取が1-0と待望の先制点を奪った。そのまま試合は終了。鳥取が今季初のアウェー白星を手に入れた。

 試合後、鳥取の吉澤英生監督は「連戦で選手たちは体もきついなか、粘り強く戦って勝ち点3を手にしてくれた。本当に素晴らしい戦いをみせてくれた」と7戦ぶりの勝利を手にした選手たちをねぎらった。

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