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[コマスポ]初の連勝へ!見えてきたチームの形

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第86回関東大学サッカーリーグ戦・前期2部第5節は3日、法政大学城山サッカー場で駒澤大が拓殖大と対戦する。2戦連続ドローから迎えた前節は終了間際の決勝弾で辛勝。今季初の連勝を掴めるか、真価が問われる一戦を迎える。

 平塚競技場のスタンドが最高潮に沸き上がったのは、前節の試合終了間際だった。前半を1点リードで折り返したが、52分にDF陣の間を崩され失点。初勝利を目指し猛攻を仕掛けた日本大を前に、後半は苦しい時間が続く。それでも白星を挙げたい駒大は82分、FW山本大貴(3年=ルーテル学院高)を投入し本来の形”2トップ”に。攻撃に枚数をかけ勢いを増すと、ホイッスルが鳴り響く直前にネットを揺らしたのは山本だった。DF田中雄一(3年=前橋育英高)からの早いクロスに、「最近練習をしていた」(山本)と右足で合わせ値千金の一発を。まさに劇的な勝利で、待望の勝ち点3を手に入れた。

 初の連勝を目指し、迎え打つ相手は拓大。リーグ戦で対戦するのは2年ぶりのこととなる。昨季1年での1部昇格とはならなかったチームにとって、今シーズンに懸ける想いは駒大をも上回るかもしれない。前節こそ初黒星となったが、それまでは3戦負けなし。その勢いは劣ることなく猛進で襲い掛かってくることが予想される。

 毎試合得点を挙げているチームの中心にいるのがFW西岡梧郎(2年=成立学園高)だ。2年生にしてスタメンの座を得ると、4試合で3得点とその好調ぶりをみせている。鋭いドリブルから守備陣を崩しにかかる彼のプレーに注意をしなければならない。またサイドからは、DF大橋康史(4年=実践学園高)が積極的に攻撃へ参加するタイミングを窺う。正確なクロスボールに対し、いかに跳ね返すことが出来るかが、駒大にとっては大きな鍵を握っている。

 最終ラインでは激しいスタメン争いが繰り広げられているのが現状。開幕から主将DF三澤祥馬主将(4年=三菱養和SC)の相方に抜てきされたDF嶋谷昇大(1年=神戸弘陵高)が猛アピールをみせると、DF平尾優頼(2年=市立船橋高)もその座を狙っている。GK争いでも、前節GK積田景介(1年=市立船橋高)がリーグ戦デビューを果たし、勝利に貢献した。ポジション争いが激化することで、相乗効果ももたらしている。前節、勝ち越し点を挙げた山本は「後輩には負けられない」と、秘めたる想いを口にした。

 リーグ戦も4戦が終わり無敗を維持している。勝利を収め昇り調子のチーム状況に、秋田浩一監督も「自分たちのやることをやれば勝てるのだと自信に繋がったと思う」と安堵の表情を浮かべた。初の連勝を飾るためにも今節、大一番を迎える。

(文・駒大スポーツ  佐藤亮)
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