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[JFA プレミアカップ2012]群を抜く強さで準決勝も突破!G大阪JYが3年ぶり日本一へあと1勝

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JFA プレミアカップ2012 supported by NIKE
[5.4 JFAプレミアカップ準決勝 新潟ジュニアユース0-2G大阪ジュニアユース J-GREEN堺S1]

 JFA プレミアカップ2012 supported by NIKEは4日午後、準決勝を行い、第1試合ではアルビレックス新潟ジュニアユース(北信越/新潟)とガンバ大阪ジュニアユース(関西2/大阪)が激突。G大阪ジュニアユースが2-0で勝ち、3年ぶり3度目の優勝に王手をかけた。

 今大会全勝同士の一戦は、V候補のG大阪ジュニアユースが攻守で相手を上回った。前半6分、MF堂安律(13)が右中間から前方のスペースへボールを転がす。これに対してDFを背後から追い抜いてボールに触った快足FW高木彰人(14)がスピードに乗ったまま一気にPAへ侵入。そして切り返しから中央へ出されたラストパスに走りこんだ10番MF岩本和希(15)が右足アウトサイドでゴールへと押し込んだ。

 G大阪は中盤の底の位置でコンビを組む市丸瑞希(14)とMF田中駿汰(14)が見せるポジショニングと守備センスが抜群。彼らが新潟ジュニアユースの攻撃に上手く蓋をすると、この2人が出した“危険な”パス、そして飛びぬけた身体能力を持つ高木と足技巧みなMF小田垣旋(14)の前線の個人技を活かして決定機をつくっていった。21分には岩本の左CKから堂安がクロスバー直撃の左足ボレー。22分には市丸、高木とつないでから小田垣が縦に仕掛けて左足を振りぬく。

 新潟ジュニアユースは引き気味の位置から前を向いて仕掛けるFW大竹海斗(13)とMF加藤潤(14)を起点に反撃。そしてエースのU-16日本代表FW鎌田啓義(15)にボールが入れば、チャンスが広がった。決定機には至っていなかったが、それでも前半18分、鎌田がPAへ出したループパスにMF高橋怜大(14)が走りこみ、そのこぼれ球がMF佐久間理央(15)の下へ転がる。だが、合わせきれずにチャンスを逸すると、この後も含めてシュートは後半18分に佐久間が放った左足シュート1本のみ。G大阪の吉岡裕貴(14)と松岡秀平(14)の両CBらに封じ込まれて攻めきることができなかった。

 一方のG大阪ジュニアユースは後半3分、堂安、市丸らが右サイドで正確なパス交換。そして高木がDFの股間を破るドリブルからDF3人をかわして右足シュートをゴール左隅へ叩き込んだ。3点目を奪うことはできなかったが、V候補は技術と判断力の高さを随所に披露するなど準決勝でも堂々の内容で決勝進出。タレント性が高く、鴨川幸司監督が「今年はサッカー小僧が揃っている。全員が強い気持ちを持っている」と評するイレブンは3年ぶりとなる日本一への王手をかけた。高木は「まだ油断はできない。最後まできっちりやる」と表情を引き締め、「普段どおりのプレーをやれば大丈夫」と日本一獲得を宣言。あす、地元大阪で歓喜の雄たけびを上げる。

(取材・文 吉田太郎)

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