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香川9アシスト目!!4発快勝のドルトムントは6連勝&28戦無敗でフィニッシュ

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 ブンデスリーガは5日、最終節を行った。すでに連覇を決めているMF香川真司の所属するドルトムントはホームでフライブルクと対戦し、4-0の大勝でリーグ戦を終えた。香川は先発出場を果たすと、今季9アシスト目を記録する活躍をみせた。6連勝のドルトムントは、28試合負けなし(23勝5分)とブンデスリーガの1シーズン連続無敗記録をさらに更新。さらに勝ち点「81」に伸ばすと、1971-72シーズンと1972-73シーズンにバイエルンが記録したブンデスリーガの史上最多勝ち点である「79」を更新し、大台突破の史上最高記録を達成した。

 前節はベンチスタートとなった香川だが、この日は連覇を決めたボルシアMG戦(2-0)以来、2試合ぶりの先発。トップ下でプレーした。また前節で18試合ぶりの先発出場を果たしたMFゲッツェはベンチスタートとなった。

 チームは開始直後から怒涛のゴールラッシュをみせた。まずは前半4分、香川のボールが一度は奪われるもカバーに入っていたMFギュンドガンが拾い、前線へスルーパス。抜け出したMFブラスチコフスキがPA右から右足シュートを決めた。早くもドルトムントが先制した。

 さらに前半20分、DFスボティッチの右クロスをファーサイドで受けたFWレワンドフスキがDFと飛び出してきたGKをかわして左足シュート。2-0と差を広げる。同27分にはレワンドフスキがこの日2点目。右サイドから仕掛けたDFピシュチェクのクロスは2度、DFとGKに阻まれるが最後はゴール前へ詰めていたレワンドフスキが流し込み、3点差に突き放した。

 攻撃の手を緩めないドルトムント。すると香川が魅せた。ブラスチコフスキからのパスを中央で受けるとワンタッチで前線へ落とす。走り込んだブラスチコフスキがGKの頭上を越すループシュートを決めた。香川の今季9アシスト目が4点目を演出。4-0と圧倒して前半を折り返した。

 後半9分、ドルトムントは最初の交代カードを切り、ピシュチェクに代わってゲッツェを投入。これに伴い、前線でプレーしていたMFグロスクロイツが右SBに回った。同20分には香川に代わり、ペリシッチを投入。アシストを記録していた香川がここで退いた。

 その後もクロスバーやポストを叩く場面が続いたが追加点は生まれない。後半36分には最後の交代枠を使い、2得点を挙げたブラスチコフスキに代えてFWバリオスを投入。3シーズン在籍したドルトムントを今季限りで退団し、広州恒大(中国)へ移籍することが決まっているストライカーがピッチへ送られた。最後まで攻め込んだドルトムントが貫録をみせ、4-0で勝利。最終節を白星で飾った。

 ドルトムントは6連勝の28戦無敗(23勝5分)で2011-12シーズンのブンデスリーガを終えた。なお、シーズンをまたいだ無敗記録は1981-1983シーズンにハンブルガーSVが記録した36戦連続となっている。来季はこの記録を越えることができるか期待もかかる。

 最終節でもアシストの活躍をみせた香川だが、昨季は故障に悩まされたこともあり、17試合に出場し、8得点という結果だった。しかし移籍2年目の今シーズンは、31試合に出場し13得点9アシストという大記録。06-07シーズンにブンデスリーガで11得点を記録した高原直泰(当時・フランクフルト)を越え、欧州主要1部リーグでの日本人選手のシーズン最多得点記録を更新するなど活躍を果たした。今後は12日のドイツ国内杯決勝・バイエルン戦が今季公式戦最終戦となる。最高の形でシーズンを締めくくることはできるか。

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