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ペップのホーム最終戦で圧巻4発、メッシがリーグ50得点の欧州新記録を樹立

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 リーガ・エスパニョーラは5日、第37節を行った。2位バルセロナはホームでエスパニョールと対戦し、FWメッシの4ゴールで4-0と大勝した。今季限りで退任するグアルディオラ監督にとって本拠地カンプ・ノウでのラスト采配となったホーム最終戦を快勝に導いたメッシは今季リーグ戦通算50得点。1976-77シーズンにルーマニア1部リーグのディナモ・ブカレストでゲオルゲスク氏が記録した47得点を抜き、欧州のシーズン最多得点記録を更新した。

 試合前にはグアルディオラ監督に感謝のメッセージを伝える巨大な横断幕がバックスタンドに登場したカンプ・ノウ。ホーム最終戦を白星で飾り、指揮官の花道としたい選手たちは立ち上がりから果敢に攻め込んだ。そして前半12分、右45度の位置からのFKをメッシが左足で直接狙うと、壁をかすめたボールはゴール右上隅に吸い込まれ、幸先よく先制点を奪った。

 静かな試合展開の中、主導権を握り続けるバルセロナは前半25分、メッシのスルーパスにMFセイドゥ・ケイタが抜け出すが、前に出てきたGKが体を張って抑える。同30分のMFイニエスタの直接FKもGKの好セーブに阻まれた。

 1-0で折り返した後半、試合を決定づけたのもメッシだった。後半19分、ハンドで獲得したPK。メッシが左足で狙ったボールは右ポストを叩いてゴールマウスへ。2-0と突き放すと、後半29分にはDFアドリアーノからのサイドチェンジに抜け出し、2戦連続今季8度目のハットトリックを達成した。

 さらに後半34分、メッシがこの日2度目のPKも成功させ、今季2度目の1試合4得点。前人未踏のリーグ50点目を記録すると、ベンチ前のグアルディオラ監督のもとへ駆け寄り、熱い抱擁をかわした。結局、「バルセロナダービー」は4-0の圧勝。メッシの独り舞台となった。

 リーガの1シーズン最多得点記録を50に更新したメッシ。欧州の各国リーグ戦でシーズン最多得点を挙げた選手に贈られる「ゴールデンシュー」の歴史の中で、歴代最多得点記録保持者は1976-77シーズンにルーマニア1部リーグのディナモ・ブカレストで47ゴールを量産したゲオルゲスク氏だったが、メッシはこの欧州記録を35シーズンぶりに塗り替えたことになる。

 今季公式戦での総得点も72の大台に乗せ、欧州1部リーグでの1シーズン公式戦最多得点記録もさらに更新。内訳はリーガで50得点、欧州CLで1大会最多得点記録を塗り替えた14得点、コパ・デル・レイで2得点、スペインスーパーカップで3得点、UEFAスーパーカップで1得点、クラブW杯で2得点となっている。

 今季リーグ戦は13日にアウェーで行われるベティス戦を残すのみ。25日にはコパ・デル・レイ決勝でビルバオと対戦する。グアルディオラ監督が退任を発表してから3連勝となったバルセロナ。残り公式戦2試合も連勝し、カップ戦のタイトルを勝ち取って有終の美を飾りたい。


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