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3位広島が寿人2発などで今季最多5得点、柏は4戦勝利なし…

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[5.6 J1第10節 柏2-5広島 柏]

 3位サンフレッチェ広島は今季最多の5得点を挙げて柏レイソルに5-2で快勝し、2試合ぶりの白星を飾った。FW佐藤寿人の2ゴールで2-0とリードした広島は後半15分、33分の失点で追いつかれたが、後半40分にMF高萩洋次郎のゴールで勝ち越すと、MF石原直樹が終盤の2得点でダメを押した。この日、首位・仙台が敗れたため、首位との勝ち点差は4に。決勝点の高萩は「今、いい順位にいる。どんどん上を狙っていけるように勝ち点を積み重ねていきたい」と力強く話していた。

 試合は立ち上がりに動いた。広島は前半10分、高萩の浮き球パスからPA内右サイドに抜け出した石原がゴール前に折り返し、佐藤がヘディングで先制点。1-0で折り返した後半立ち上がりの2分にも高萩のスルーパスに反応した佐藤が左足で流し込み、2-0と突き放した。佐藤はこれで今季通算9得点。MFキム・ボギョン(C大阪)に2点差を付け、得点ランキングトップを走っている。

 1日のACLブリーラム戦(1-0)で公式戦5試合ぶりの白星を飾った柏はブリーラム戦からの流れを重視し、MF安英学とMF茨田陽生のダブルボランチを採用した。しかし、守備が安定せず、2失点目のシーンでは完全に佐藤をフリーにしてしまった。後半10分、DF渡部博文に代えてMF大谷秀和を投入。大谷はボランチに入り、安を最終ラインに下げた。

 さらに後半14分にはFW北嶋秀朗に代えてFW田中順也をピッチに送り込む。すると直後の15分、安からのロングフィードをPA手前の田中がゴールに背を向けた状態で胸トラップ。そのまま反転しながら豪快な左足ボレーをゴール左上に叩き込んだ。

 勢い付く柏は後半33分、右サイドからのロングスローのこぼれ球をMFジョルジ・ワグネルが左足で押し込み、2-2の同点に追いついた。これで一気に流れを引き寄せたかに思われたが、広島も気持ちを切らさなかった。

 後半40分、高萩の右足ミドルは惜しくも右ポストを叩く。すると、その直後、右サイドからMFミキッチが入れたグラウンダーのアーリークロスに高萩が反応。DF酒井宏樹の前に走り込み、右足ダイレクトで流し込んだ。

「ミキッチがいいボールを出してくれたので決められてよかった。相手より早く触ってゴールに入ればいいなと思って飛び込んだ」。GKが一歩も動けない劇的ボレーが高萩にとって待望の今季初ゴール。「今までゴールできなかったので、大事な試合で決勝点を取れてよかった」と喜んだ。

 後半45分には高萩のスルーパスから石原がダメ押しゴール。ロスタイムにも途中出場のMF野津田岳人のスルーパスに抜け出した石原が加点し、5-2と試合を決定づけた。今季最多の5ゴールを量産し、2試合ぶりの勝ち点3を手にした広島。一方の柏は今季最多の5失点。リーグ戦は4試合連続白星なし(1分3敗)となった。

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