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プレミアリーグ第37節第2日目:シティがプレミア初優勝に前進

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 6日、プレミアリーグはイングランド各地で第37節を行った。前節、マンチェスターダービーを制して首位に立つマンチェスター・シティは、勝てば来季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権を獲得できる3位に入るニューカッスルと敵地で激突した。

 立ち上がりから試合を優位に進めるシティだが、堅守を誇るニューカッスルから得点を挙げられない。前半41分には左サイドからのクロスを受けたMFギャレス・バリーがシュートを打つ。一度はDFにブロックされたボールを、再びバリーが拾い、シュートに持ち込む。ボールはゴールマウスを捉えていたが、DFダビデ・サントンがゴールライン上でクリアーした。

 0-0で迎えた後半25分、シティに待望の先制点が入る。中盤の2列目に入り、積極的な攻撃参加を見せていたMFヤヤ・トゥレが、FWセルヒオ・アグエロとのワンツーからシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。ヤヤ・トゥレは同39分にもアグエロからのパスを受けて、PA内でGKティム・クルルをかわしたが、足を滑らせて転倒。倒れながらも、走り込んだアグエロにボールを託したが、アグエロのシュートは枠を捉えられなかった。しかし、試合終了間際の後半44分、速攻からまたもPA内に侵入したヤヤ・トゥレが、この日2点目のゴールを挙げて、2-0で勝利。勝ち点を86に伸ばし、首位のまま最終節を迎えることに成功した。

 シティの試合が終わってから、キックオフを迎えた2位のマンチェスター・ユナイテッドは、スウォンジーと対戦した。ホーム最終戦となった一戦で、首位シティとの得失点差を詰めたいユナイテッドは、前半からスウォンジーを押し込む。前半28分には。右サイドからMFアントニオ・バレンシアが折り返したボールを、MFマイケル・キャリックがシュート。ゴール前にいたMFポール・スコールズがこのボールに反応し、ダイレクトでボールの軌道を変えて先制点を挙げる。

 さらに同41分にもユナイテッドは、スコールズのクロスからFWウェイン・ルーニーがシュートを放つと、そのこぼれ球をMFアシュリー・ヤングがゴールに流し込み、ユナイテッドがリードを広げた。2-0で後半開始を迎えたユナイテッドだが、その後はスウォンジーからゴールを奪うことはできずに、シティと同じ2-0で試合終了のホイッスルを聞いた。この結果、勝ち点86で並ぶ両チームの得失点差はシティの+63に対し、ユナイテッドは+55。シティは最終節で残留争いを繰り広げているQPRとホームで対戦し、ユナイテッドは敵地で残留を決めているサンダーランド戦を行う。

 5日にアーセナルが引き分けたことで、3位浮上の可能性があったトッテナムとニューカッスル。ニューカッスルは、シティに敗れてこのチャンスを逃したが、トッテナムも残留争いを繰り広げていたアストン・ビラと1-1で引き分けた。この結果、最終節を前に3位アーセナルは勝ち点67、4位トッテナムは同66、5位ニューカッスルは同65と勝ち点1差で並んだ。最終節、アーセナルは敵地で10位のWBAと、トッテナムはホームで8位のフルハムと、ニューカッスルは敵地で7位のエバートンとそれぞれ対戦する。

 残留争いではQPRがストーク・シティに勝利し、16位に浮上した。日本代表FW宮市亮の所属するボルトンは、終了間際まで2-1とリードをしていたが、最後は同点に追いつかれ、勝ち点1を重ねるにとどまった。勝ち点35のボルトンは、自力でのプレミアリーグ残留の可能性が消滅した。

 第37節、第2日目の全試合の結果は以下の通り。

ニューカッスル 0-2 マンチェスター・シティ
[マ]ヤヤ・トゥレ2(70分、89分)

アストン・ビラ 1-1 トッテナム
[ア]チアラン・クラーク(35分)
[ト]エマニュエル・アデバヨル(61分)

ボルトン 2-2 WBA
[ボ]マルティン・ペトロフ(24分)、オウンゴール(72分)
[W]クリス・ブルント(75分)、ジェームズ・モリソン(90分)

フルハム 2-1 サンダーランド
[フ]クリント・デンプシー(12分)、ムサ・デンベレ(35分)
[サ]フィル・バーズリー(34分)

QPR 1-0 ストーク・シティ
[Q]ジブリル・シセ(89分)

ウォルバーハンプトン 0-0 エバートン

マンチェスター・ユナイテッド 2-0 スウォンジー
[マ]ポール・スコールズ(28分)、アシュリー・ヤング(41分)

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