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[MOM185]中央大MF六平光成(4年)_別格存在感も逸材に厳しい声

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.12 関東大学リーグ1部第7節 中央大0-0日本体育大 夢の島]

 清水エスパルスなどが注目する中央大の全日本大学選抜MF六平光成(4年=前橋育英高)。強風と荒れたピッチに手こずる選手が多い中、背番号7のプレーからは凄みが感じられた。シンプルな1タッチパスで周囲を活用しながらも、隙あらば豪快な中央突破で局面を打開。そして後半21分に右SB今井智基へ通したスルーパスなどビッグチャンスをもたらした。DFに囲まれてもボールを失わず、相手をいなすように前進。攻撃面での自在のプレーに加えて守備面でもトップ下の位置から激しいプレッシャーで相手へ迫る。「結果にこだわります」と語る今季の意気込みをその姿で示していた。

 ただチームは再三の決定機を活かせずにスコアレスドロー。六平自身、ひとりで全てをこなそうとし過ぎたか、引き気味のポジション取りとなってしまい、これが怖さを軽減させてしまっていた。また試合最終盤に迎えた決定機では右足ボレーをフカしてしまい、ヒーローになるチャンスも逃した。際立った存在感を発揮していた六平だったが、その才能に対する期待が大きいだけに周囲からは厳しい声が飛ぶ。昨年まで指揮を執っていた佐藤健ゼネラルマネージャーは「彼の力であれば、物足りないです。(打開するだけでなくゴールやアシストを)もっとやらないと」。チームは首位に立っているが、ここまで1得点でアシストゼロと数字もまだまだ。Jリーグのトップレベルで活躍し、代表も狙える素材だけに現在よりもさらに1段階高いレベルのプレー、結果が期待される。
 
(取材・文 吉田太郎)
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