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「死の組」突破!!ACL初参戦の柏が大逆転で決勝トーナメント進出

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[5.15 ACL第6節 全北現代0-2柏 全州]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は15日、グループリーグ最終節を行い、H組3位の柏レイソルは敵地で首位・全北現代(韓国)と対戦した。勝てば他会場の結果に関係なく決勝トーナメントが決まり、引き分け以下ならグループリーグ敗退となる大一番。後半4分、MFレアンドロ・ドミンゲスのゴールで先制すると、同17分にはFW田中順也が追加点を決め、2-0の快勝をおさめた。この結果、2位以内が確定。初のACL参戦でグループリーグ突破を決めた。

 大逆転で「死の組」を突破した。最終節を残して3位。引き分け以下ならグループリーグ敗退が決まる崖っ縁の一戦。昨季のJ王者が、土壇場で底力を発揮した。

 決勝点は、頼れる背番号10の右足から生まれた。0-0で折り返した後半4分、自陣からDF増嶋竜也がゴール前にロングフィード。相手DFラインに田中、FW工藤壮人がプレッシャーをかけてミスを誘うと、クリアミスがレアンドロの足元にこぼれる。そのままドリブルでPA内に進入。右サイド角度のない位置から右足でゴール左隅に流し込み、均衡を破った。

 待望の先制点。勢い付く柏は後半9分、MFジョルジ・ワグネルの右後方からのFKをDF那須大亮が頭で折り返し、DF近藤直也がダイビングヘッド。これは惜しくもゴール左に外れたが、同17分、大きな大きな追加点を奪った。

 右サイドをオーバーラップしたDF酒井宏樹が中央に横パス。ゴール正面からレアンドロが左足ミドルを放つと、GKの手を弾いたボールが右ポストに当たる。跳ね返りに詰めたのが田中だ。こぼれ球を右足で押し込み、2-0。勝利を、決勝トーナメント進出を大きく手繰り寄せる追加点となった。

 負傷離脱していたGK菅野孝憲が公式戦5試合ぶりに復帰し、左足首痛を抱える近藤も中2日の連戦で先発。12日のJ1川崎F戦(2-0)で左膝を痛めて負傷交代した増嶋も強行先発した。総力戦で臨んだ決戦。後半33分にはPA内で近藤がFWイ・ドングッを倒したとしてPKを与えたが、イ・ドングッのキックは右ポストを直撃する。運も味方に付け、全北の反撃を最後まで跳ね返し続けた。

 日本、韓国、中国、そしてタイ。4か国の王者が同居した「死の組」で4試合を終えて1勝1分2敗となり、グループ最下位に転落した。崖っ縁からの2連勝。J王者の意地を見せつけ、ACL初参戦で決勝トーナメントへの切符をもぎ取った。


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