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U-23代表に復帰の清水・村松、「勝ってチームを離れたかった」

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[5.19 J1第12節 浦和1-0清水 埼玉]

 勝利を置き土産にすることはできなかった。昨年8月以来のU-23日本代表復帰を果たした清水エスパルスのMF村松大輔は「勝ってチームを離れたかった。自分としても悔しい敗戦だった」と唇をかむ。トゥーロン国際大会に出場するため、明日20日深夜に日本を出発。26日の横浜FM戦は不在となるため、勝利で代表に合流したかったが、3月10日の名古屋との開幕戦(0-1)以来の零封負けに終わった。

 それでも「自分の持ち味を出して、気持ちを入れた守備でアピールしたい」と気持ちを切り替える。前節終了時点で2位と躍進を見せるチームをアンカーのポジションで支えてきた村松。久々の招集には「チームでレギュラーになって結果を残したいと思っていた。五輪のことは考えていなかったし、ビックリした」と驚きもあったという。

「今まではチームでアンカーをやっていても、代表ではCBとして考えられていた。今回は一つ前で使ってもらえるかもしれないし、違う意味で呼ばれたと思う」

 4-2-3-1を基本布陣とする関塚ジャパンだが、世界の強豪を相手にするロンドン五輪では、清水のように中盤にアンカーを置くシステムもオプションとして考えられる。清水で充実したシーズンを送る村松にとって、トゥーロンは願ってもないアピールの舞台になる。

 これまでSBやCBなど数多くのポジションをこなしてきたが、「今のポジションは自分の持ち味である球際の部分を生かしやすい」と、ベストポジションを見つけたとの思いも強い。「対人のところやボールを奪うところをアピールしていきたい。ガツガツいきたい」。大逆転での五輪切符獲得へ、勝負のフランス遠征に飛び立つ。

(取材・文 西山紘平)

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