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[早スポ]数的有利生かせず、今季初のドロー

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

 前節まで関東大学リーグ戦(リーグ戦)2位の早大は、3位の専大と対戦。注目の上位対決は、早大が開始早々に先制点を許してしまうも、後半にPKから同点に追いつき、退場者が出た専大を攻めてたてる。しかし最後まで勝ち越しゴールは奪えず、今季初の引き分けに終わった。

 昨季の公式戦、対専大戦の成績は3-5、1-4、0-1の3戦全敗。早大が最も苦手としているチームの1つ専大に対し、7分に先制点を奪われ、早々とビハインドを背負ってしまう。リードを許した早大だったが、「ある程度ボールを回されることも想定内」(DF菅井順平(4年=浦和ユース)と、慌てることなく、自分たちのサッカーを崩さない。守勢に立ちながらも、早大の強みを前面に押し出した積極的なプレスで専大の攻撃を耐えしのいだ。GK松澤香輝(2年=流通経済大付属柏高)も安定したセービングを見せてゴールを死守。シュートは一本も撃てなかった早大だが、追加点は許さずに前半を折り返した。

 後半も自分たちのスタイルを変えずにプレッシャーをかけ続ける。すると徐々にボールを奪う場面も増え、くさびのパスが繋がりだし、流れが早大へと傾いていく。62分には相手GKのパスをカットしたFW富山貴光(4年=矢板中央高)がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。GKは退場しとなり、倒された富山が自らPKを決めて同点に追いついた。だが、10人になった相手を前に早大はゲームを支配できない。前線にボールを運んでもゴールを奪うまでには至らず、逆にサイドから崩され危ないシーンを何度か作られた。85分にはDF山地翔(4年=浦和ユース)が一発レッドカードを受け10人対10人に。終盤、MF島田譲(4年=鹿島ユース)のミドルシュートやサイドの突破からゴールに迫ったが、最後までネットを揺らすことはできずタイムアップ。20分以上あった数的有利の時間を生かせず、悔しい引き分けとなった。

 次節の相手はライバルであり、リーグ戦、定期戦ともにここ3年以上勝てていない慶大だ。DF畑尾大翔主将(4年=F東京U-18)不在のDFラインを支えてきた山地が出場停止。加えて、菅井が教育実習により出場が微妙な状況。畑尾主将もまだ復帰が定かではないなど、最終ラインに大きな不安を抱えての一戦となる。それでも選手たちの間には、誰が出ても早大のサッカーは変わらないという自信がある。「人がいないことで変わるぐらいだったら絶対優勝できないと思うし、2、3人抜けたぐらいで勝てなくなるようなチームではない」(島田)。前半戦最大のピンチをチーム力で乗り切れるか。

[写真]PKを決めた富山

(取材・文 早稲田スポーツ 竹端集)
(写真 久保沙織、松田拓也)

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