beacon

神戸は西野監督初陣を白星で飾れず…鹿島が逃げ切り勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.26 J1第13節 神戸1-2鹿島 ホームズ]

 鹿島アントラーズは敵地でヴィッセル神戸と対戦し、2-1で勝利した。前節の札幌戦(7-0)に続いての連勝。FWジュニーニョとFW興梠慎三が2戦連続となるゴールを決め、終了間際の45分にはFW田代有三に1点を返されたが、なんとか逃げ切った。一方の神戸は、終了間際に執念をみせたが西野朗監督の初陣を白星で飾ることはできず。公式戦4連敗を喫した。

 22日の練習から西野監督が指揮を執る神戸は、FW大久保嘉人が6試合ぶりに先発復帰。FW小川慶治朗と2トップを組んだ。
 対する鹿島はトゥーロン国際大会を戦うU-23日本代表に選出されている影響で、FW大迫勇也とDF山村和也が不在。CBで青木剛が6戦ぶりの先発出場を果たし、前線ではFWジュニーニョが10戦ぶりに先発復帰した。

 ファーストシュートを放ったのは神戸だった。前半5分、MF野沢拓也の右CKに正面で合わせたDF北本久仁衛がヘディングシュート。これは枠を外れた。すると直後に鹿島がこの日1本目のシュート。これが得点につながった。前半7分、最終ラインの青木が自陣内深い位置から前線へロングボール。DFイ・グァンソンが処理し切れず、ボールを失うと、拾ったジュニーニョがドリブル突破。PA左から右足シュートを決めた。ジュニーニョの公式戦3戦連続弾で鹿島が先制した。

 追いつきたい神戸は大久保が積極的に仕掛ける。前半11分にはPA内正面からシュートを放つもGKに止められる。同21分には右クロスを受け、ゴール前でボールキープ。後方へボールを戻すと、これを受けた野沢が右足シュート。しかし得点にはつながらない。鹿島リードの1-0で前半を折り返した。

 約半年ぶりにJリーグの舞台に戻ってきた神戸の西野新監督。後半開始と同時にMF朴康造に代えて、FW田代有三をピッチへ送った。しかし流れを変えることはできない。最終ラインでのミスも続き、なかなか流れをつかめずに時間は進んだ。

 すると後半開始6分、鹿島がダメ押しゴールを奪う。MF遠藤康が左サイドへ絶妙なパスを送る。抜け出したMFドゥトラがドリブルで仕掛けると、PA左角度のない位置でGKを引きつけ、中央へ折り返す。走り込んだ興梠が左足で流し込み、2-0。興梠の2戦連続弾で差を広げた。

 ホームでの零封負けは避けたい神戸、後半9分にはイに代わって、FW森岡亮太を投入。同15分過ぎからは立て続けに決定機。同16分、右サイド遠目の位置から野沢の右CK、北本が落としたボールを小川が蹴り込むがオフサイドの判定。同18分には森岡が右サイドから正面へドリブル突破。DF2枚をかわして、シュートを狙うがGKに阻まれた。同29分には小川に代えて、DF茂木弘人をピッチへ送った。その後も自分たちのペースでボールを回すものの、シュートまではたどり着けない。

 後半39分には茂木が右サイドへスルーパス。抜け出した森岡がドリブルで仕掛け、マイナス気味の折り返し。走り込んだ大久保がダイレクトでシュートを放つが、決めきれない。大久保はピッチを叩いて悔しがった。その後は右サイドから森岡が起点となり、相手ゴールへ襲いかかる。しかしGK曽ヶ端準の好セーブもあり、1点が遠い。

 それでも終了間際の45分、神戸が意地をみせた。中央からのパスワークで攻め込むと、北本から森岡へつなぎ、最後はPA内で横パスを受けた田代がシュート。"古巣"相手に冷静にシュートを決めた。1-2と詰め寄った。ロスタイム4分には神戸が同点に持ち込むチャンスを迎える。右サイドから野沢のFK、大久保が頭で合わせ、こぼれ球に詰め寄るが守護神・曽ヶ端がストップした。2-1で試合は終了。終盤の猛攻をしのぎ切った鹿島が逃げ切り、勝利を挙げた。

TOP