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[コマスポ]4戦連続白星なるか、好調保ち更なる飛躍へ

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

第86回関東大学サッカーリーグ戦・前期2部第9節は27日、法政大学城山サッカー場で駒澤大が法政大と対戦する。前節、東海大を下し三連勝を果たした駒大は3位まで順位を登りつめた。前期も残すところあと3節。メンバーはまだ定着してはいないものの駒大らしいサッカーで上位をキープしたい。

 “大きな壁”と感じていた東海大との一戦は、宮城雅史(4年=具志川高)をワントップに起用した新しい形で迎えた。開始わずか8分ルーキー平野篤志(1年=大宮ユース)がゴール前でのこぼれ球をボレーシュートで決め見事先制する。平野は前節で三戦連続得点と、連勝の大きな立役者となっている。その後も激しいプレスで攻めるが湯澤洋介(4=矢板中央高)、若山瞭太(3=加藤学園暁秀高)、山本大貴(3=ルーテル学院高)にイエローカードが提示され、後がない状況に。果敢に攻め続ける駒大に幾度もの好機が訪れるが追加点は奪えず。それでも、安定した守備で無失点に抑え1点リードのまま試合が終了した。

 次なる対戦相手は2シーズンぶりの対決となる法大。先週行われた第8節を6-0の快勝で青山学院大を下し、さらに23日に行われた第6節の消化試合では東海大から3点を奪い勝利した強者だ。点取り屋が多く存在する法大だが、特に注意したいFW深町健太(3年=東福岡高)は裏へ飛び出すタイミング、そして高い空間把握能力と跳躍力を持ち合わせる絶対的エースストライカーとして君臨する。さらに、ドリブル、パス、シュートの腕はどれも卓越しているFW濱中祐輔(4年=国見高校)は今季4アシストと、ランキングではトップに立っている。また、大型ルーキーMF白石智之(1=前橋育英高)の存在も忘れてはならない。前節では青学大相手にハットトリックを見せつけ一気に得点ランキングに名を連ねた。駒大ゴールに襲い掛かってくることが予想される。2部のタレント軍団と銘打つ法大の、一人一人の高い技術や身体能力には大いに注目したい。

 そんな上り調子の法大に迎え撃つのは、こちらも好調の駒大だ。大臣杯予選では上位グループでの出場が決まったもののリーグ戦で白星を挙げ、予選を迎えたい。「特に両サイドが大事」(秋田浩一監督)と法大戦への意気込みを語る言葉に対し、三戦連続で好プレーを見せ「予測や仕掛けるのが得意」と話す平野や、サイドから駆け上がり駒大屈指のドリブルで好機を作る湯澤へ得点奪取への更なる期待がかかる。

 それと同時に、得点を取りに来る法大に対しDF陣も気が抜けない。前節安定した守備を見せたが、「プレスは前半は上手くいっていた。後半も継続していかないといけない」と最終ラインをコントロールする三澤祥馬(4年=三菱養和SCユース)が体力面での課題を指摘した。それでも「一番信頼出来るディフェンダー」と秋田監督からも厚い信頼を受ける三澤を筆頭に、スピードのある法大攻撃陣からいかに駒大ゴールを守れるか注目したい。

 とはいえ、勝つためには得点を取ることが必須。駒大の得点力不足は克服しきれていない。前節ではクロスからシュートを放つも、枠を外す場面が目立ち決定機をものにできない歯がゆい試合となった。大量得点を目指すには前節FWでの存在感も見せた宮城、また189cmといった長身を生かした空中戦やポストプレーで群を抜く小牟田洋佑(2年=前橋育英高)の活躍が欠かせない。

 現在4位と駒大のすぐ下まで迫ってきた法大。互いに調子が上がっているだけに両者にとってこれから行われる大臣杯予選前の負けられない一戦となる。全国大会出場という大きな目標に向け、ここで勝利することがこれからの鍵となることに違いない。

(文・駒大スポーツ  射手真矢)
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