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10人のAC長野パルセイロがPK戦の末に札幌撃破!!3回戦進出へ

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[9.8 天皇杯2回戦 札幌1-1(PK3-5)AC長野パルセイロ 札幌厚別]

 AC長野パルセイロが快挙達成!! 天皇杯の2回戦が8日に各地で行われた。今季のJFLで首位に立つ長野は、J1のコンサドーレ札幌と対戦し、1-1でもつれ込んだPK戦の末に、PK5-3で勝利した。延長前半7分にはFW松尾昇悟が2枚目の警告を受けて退場。数的不利になりながらも延長戦を耐え抜くと、PK戦では全員が決めて金星を勝ち取った。3回戦は10月10日に行われ、長野はF東京と横河武蔵野FCの勝者と戦う。

 天皇杯1回戦では札幌大に3-0で完勝していた長野がこの日も先制点を奪った。前半8分、ゴール正面で獲得したFK。MF向慎一が右足で直接狙ったボールはゴールへ吸い込まれた。向の鮮やかな直接FKが決まり、長野が1-0と先制に成功した。直近の公式戦では4連勝中で4戦20得点の長野。J1勢相手にもひるむことなく、幸先よくゴールを奪った。

 一方、この日の札幌は1日に行われた清水戦(0-2)から先発6人を変更。ゴールマウスをGK高原寿康が守ったほか、DF岡山一成やDF奈良竜樹が先発した。リーグ戦で退場したMFハモンやW杯最終予選を戦うオーストラリア代表に選出されたためにDFジェイド・ノースも不在。前半8分にセットプレーから失点すると苦しい戦いを強いられた。

 それでも1点を追う後半12分に最初の交代カードを切る。FW前田俊介に代わって、FW上原慎也を投入。同20分には宮澤に代えて、FW内村圭宏をピッチへ送った。すると、この采配が功を奏した。後半24分、MF河合竜二のFKにゴール前へ内村が飛び込む。わずかに合わなかったものの、流れたボールを上原がオーバーヘッドシュート。相手を背負いながらの右足シュートが決まり、1-1に追いついた。90分間でも決着はつかずに15分ハーフの延長戦にもつれ込んだ。

 延長前半7分には長野にアクシデント。松尾がこの日2枚目の警告を受けて退場。数的不利に追い込まれた。有利に立った札幌はMF砂川誠を中心に必死にゴールを目指す。カウンターからチャンスを迎えたが、最後のところで決めきれない。長野はサイドからの攻撃で対抗するも、DF岩沼俊介にクリアされた。

 延長戦で決着はつかずに、試合はついにPK戦を迎えた。先攻の長野は1人目のMF栗原明洋がゴール左へ決める。互いに2人目までは全員が成功。長野の3人目、MF大橋良隆主将も落ち着いて決めた。しかし札幌はゴール左へ蹴った内村が外してしまう。その後の長野は、MF野澤健一とFW宇野沢祐次が冷静に決めた。PK5-3で長野が勝利。“ジャイアントキリング”を達成し、3回戦進出を果たした。一方の札幌は神戸戦(2-4)、G大阪戦(2-7)、清水戦(0-2)に続いて、公式戦4連敗を喫した。


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