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出場停止の柏FW工藤も優勝カップ掲げる、「安心して見ていた」

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[1.1 天皇杯決勝 G大阪0-1柏 国立]

 決勝のピッチには立てなくても、間違いなく優勝の立役者の一人だった。累積警告で出場停止だった柏レイソルのFW工藤壮人。準々決勝・大宮戦(4-3)、準決勝・横浜FM戦(1-0)と2試合連続の決勝点でチームを決勝に導いたストライカーは試合後、グラウンドに出てチームメイトと一緒にタイトル獲得を喜んだ。

 準決勝直後は、決勝が出場停止となることに悔し涙も見せた工藤。それでもこの日は「やるべきことはやったと割り切っていたし、決勝は安心して見ていた」と、ピッチの外からチームの勝利を祈った。ベンチには、負傷欠場したDF近藤直也の背番号3とともに、工藤の19番のユニフォームも飾られていた。

「堅い試合になった。1点勝負になると思ったし、昨季の勝負強かったときのレイソルらしさを取り戻した。勝ち切るところを決勝で出せたのはすごいと思う」

 準決勝までの3試合はMFレアンドロ・ドミンゲスが出場停止で、準決勝はDF橋本和、MF茨田陽生も出場停止。この日は工藤が出場停止で、近藤も負傷欠場した。毎試合のように主力を欠きながら、頂点へ上り詰めた。

「チーム全員の勝利だと思う。最低でもシーズンにタイトルを一つは獲りたいと言ってきたけど、口だけでなく、結果を出せたのはチームとしてワンランク上がったということだと思う」。決勝には出場できなかったものの、試合後にはチームメイトから優勝カップを渡され、高々と掲げた工藤。「いい年明けになりました」と、満面の笑みを見せていた。

(取材・文 西山紘平)

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