beacon

同点弾も逆転機はポスト…逸冠川崎F、小林悠「あれが入ってれば」

このエントリーをはてなブックマークに追加

同点弾を決めたFW小林悠だったが…

[1.1 天皇杯決勝 鹿島2-1(延長)川崎F 吹田S]

 1点ビハインドで折り返した川崎フロンターレだが、後半9分にMF三好康児のラストパスからFW小林悠のゴールで同点に追いついた。「相手が右から来てるって知らなくて、慌てて先に体を入れて、相手もあまり来るとファウルになると思ったんでしょう。入ってよかった」。

 勢いづく川崎Fは後半20分、右サイドをドリブルで突破した小林が、切り返しでDFを外して左足でゴール左隅を狙う。しかしボールは無情にも左ポストを叩いた。「感覚としては入ったと思った。自分としては完ぺきだったが、カーブがもう少し掛けれていれば。あれが入ってればという感じですけど」と声を落とした。同42分のエリア内でクロスを選択した場面についても、「打とうか迷ったが、三好が見えて。打てばよかったなと出したあとに思いました」と反省した。

 複数クラブから獲得のオファーを受けていた小林だが、昨年11月26日に更新した自身のブログで、川崎Fと契約を延長したことを報告。その時にも「僕はフロンターレでタイトルがとりたい」と綴っていたが、またもタイトルには届かなかった。

 何が足りないのか。「分からないですね」。半歩でも近づいたのか。その問いに29歳FWは「前半を0-1で終わって、追いつくという気持ちは持っていたし、追いついたところまでは良かった。でももう一歩となると、1点目取ったあとにチャンスが続いたところで決めないといけない」と自らを戒めるように話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回天皇杯特設ページ

TOP