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“ジョーカー”遠藤が決勝アシスト「自分の出番はあると思っていた」

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[12.23 天皇杯準決勝 横浜FM2-1(延長)柏 等々力]

 試合は延長戦に突入していた。そして、1-1で迎えた延長前半10分に横浜F・マリノスMF遠藤渓太はピッチへと送り込まれる。与えられた時間は、延長後半15分を加えて計20分。限られた時間だったが、男はきっちりと結果を残した。

「試合を通して自分の出番はあると思っていたし、数分でもあったらしっかり結果を残してやろうと思っていた。しっかり守備から入り、あとは自分の持ち味の突破を生かしてやって来いと言われた」

 そして、延長後半13分に大仕事をやってのける。チームは柏の攻撃をはね返してカウンターを発動。右サイドでボールを受けると、切れ味鋭いドリブルでボールを運び、「ウーゴ(・ヴィエイラ)も奥にいるマルちゃん(マルティネス)も見えていたけど、ウーゴを狙った」とPA内に走り込んだFWウーゴ・ヴィエイラにラストパス。ボールを受けたウーゴが鮮やかに相手をかわして右足シュートでネットを揺らし、決勝点が生まれた。

「ああいうシーンでパスを引っかけることがあったので、そういう意味ではアシストできて良かった」と白い歯を見せる。

 決勝は18年1月1日に行われる。「小さい頃からテレビで見ていた」という舞台に自らが立つ可能性があり、「初めての元日決勝はすごく楽しみ」と表情を緩めながらも、「ここまでシーズンを戦ってきたからには、最後にしっかり勝って終わりたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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