鹿島が延長2発で広島を振り切る!!底力見せ3大会連続ベスト8進出
[9.26 天皇杯4回戦 鹿島 2-0(延長) 広島 カシマ]
天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会の4回戦が26日に行われ、鹿島アントラーズ(J1)はホームでサンフレッチェ広島(J1)と対戦し、延長戦の末に2-0で勝利した。延長前半6分にMFレオ・シルバ、延長後半12分にMF三竿健斗がそれぞれゴール。広島の反撃をゼロに抑え、3大会連続のベスト8進出を決めた。準々決勝は10月24日に開催され、山梨中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府(J2)と対決する。
広島が平成30年7月豪雨により3回戦が延期となった影響で、他の対戦カードより約1か月遅れて行われた一戦。7月11日の3回戦で町田を5-1で下した鹿島は、直近のリーグ戦からスタメン6人を入れ替えて臨んだ。一方、8月22日の3回戦で名古屋を延長戦の末に4-1で退けた広島は、直近のリーグ戦から先発8人を変更。普段はDF和田拓也が務めている右サイドバックには、中盤が本職のDF稲垣祥が入った。
通算対戦成績で23勝6分15敗と勝ち越す鹿島だが、今季に限ればリーグ戦で首位を走る広島に2連敗。勝ち点差も14と大きく離されている。それでもAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でクラブ史上初の4強入りを決めた勢いを生かし、立ち上がりから主導権を掌握。雨が降る中、ボールを保持しながら前線の選手が精力的に動き、守備のギャップを狙っていく。
前半26分にはレオ・シルバが自陣でのボール奪取からドリブルで持ち運び、PA手前やや右から右足でグラウンダーのミドルシュート。GK林卓人に正面で止められ、こぼれたボールに複数の選手が詰めるも、林に自ら処理される。同33分にはMF遠藤康のサイドチェンジから左のMF安部裕葵がキープし、追い越してきたDF山本脩斗にパス。山本の左クロスがニアのMF川辺駿に当たってコースが変わり、中央のFWセルジーニョが頭で合わせる。しかし、GK林に弾かれたボールは右ポストに嫌われた。
チャンスの少ない広島も前半37分にようやく初シュート。左サイドのMFフェリペ・シウバからパスを受けたFWベサルト・ベリーシャがPA手前中央から強引に右足を振り抜くが、クロスバーの上を越える。互いに好機をモノにできず、前半は0-0で終了した。
ハーフタイムが明けて最初にチャンスを迎えたのは広島。後半2分、右サイドのFW渡大生が胸で落としたボールをベリーシャが中央へつなぎ、PA手前からF・シウバが右足でシュートを放つ。しかし、惜しくもゴール左へと外れる。同6分には鹿島の遠藤が右サイド深くから右足で低いクロスを送り、ファーでフリーのセルジーニョが左足を伸ばすが、押し込むことはできなかった。
後半の序盤を過ぎて我慢比べの展開が続く中、後半23分にDF内田篤人の絶妙な右クロスから安部が左足でボレーシュートを放つも、枠をとらえられない。鹿島は同24分にFW金森健志を下げてFW鈴木優磨を投入。鹿島が動くのを待っていたかのように広島も後半25分、渡との交代でFWパトリックを送り出し、互いに温存していたエースを切り札として起用した。
すると後半25分、DF犬飼智也のロングフィードに鈴木が走り込み、PA内中央で飛び出したGK林と交錯。跳ね上がったボールがゴール方向に飛ぶが、DF馬渡和彰に頭でクリアされる。同26分、これで得た左CKからヘディングの応酬となり、犬飼の折り返しに反応したセルジーニョが至近距離からヘッド。クロスバーに当たり、跳ね返りを自ら頭で押し込もうとするが、ゴール上に外れた。
後半31分には広島がF・シウバとMF青山敏弘、鹿島がセルジーニョとMF土居聖真を交代。両チームとも相手ベンチの動きをうかがい、探り合うようにカードを切る状況が続く。鹿島は同40分に3枚目の交代枠を使い、安部とDF安西幸輝をチェンジ。間延びしてきた展開で積極的に得点を狙いに行ったが、同アディショナルタイム2分に内田がPA内で倒されたシーンでも笛は鳴らず、スコアレスのまま90分を終えた。
広島は延長前半開始からDF馬渡和彰に代えてDF佐々木翔を投入。だが、均衡を破ったのは鹿島だった。延長前半6分、敵陣左寄りのFKからキッカーのレオ・シルバが右足でクロスを入れる。ゴール前になだれ込んだ選手たちがブラインドとなったのか、GK林が弾き切れずに右のサイドネットに吸い込まれた。
延長前半8分に広島は4枚目のカードを切り、ベリーシャを下げてMF柏好文をピッチに送る。鹿島も延長後半2分に遠藤との交代でMF永木亮太を投入。広島は最後の力を振り絞ってゴールに迫ったが、同12分に三竿の右足のミドルシュートを浴びて決定的な2点目を許す。そのまま0-2で敗れ、4大会連続の準々決勝進出は叶わなかった。
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天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会の4回戦が26日に行われ、鹿島アントラーズ(J1)はホームでサンフレッチェ広島(J1)と対戦し、延長戦の末に2-0で勝利した。延長前半6分にMFレオ・シルバ、延長後半12分にMF三竿健斗がそれぞれゴール。広島の反撃をゼロに抑え、3大会連続のベスト8進出を決めた。準々決勝は10月24日に開催され、山梨中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府(J2)と対決する。
広島が平成30年7月豪雨により3回戦が延期となった影響で、他の対戦カードより約1か月遅れて行われた一戦。7月11日の3回戦で町田を5-1で下した鹿島は、直近のリーグ戦からスタメン6人を入れ替えて臨んだ。一方、8月22日の3回戦で名古屋を延長戦の末に4-1で退けた広島は、直近のリーグ戦から先発8人を変更。普段はDF和田拓也が務めている右サイドバックには、中盤が本職のDF稲垣祥が入った。
通算対戦成績で23勝6分15敗と勝ち越す鹿島だが、今季に限ればリーグ戦で首位を走る広島に2連敗。勝ち点差も14と大きく離されている。それでもAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でクラブ史上初の4強入りを決めた勢いを生かし、立ち上がりから主導権を掌握。雨が降る中、ボールを保持しながら前線の選手が精力的に動き、守備のギャップを狙っていく。
前半26分にはレオ・シルバが自陣でのボール奪取からドリブルで持ち運び、PA手前やや右から右足でグラウンダーのミドルシュート。GK林卓人に正面で止められ、こぼれたボールに複数の選手が詰めるも、林に自ら処理される。同33分にはMF遠藤康のサイドチェンジから左のMF安部裕葵がキープし、追い越してきたDF山本脩斗にパス。山本の左クロスがニアのMF川辺駿に当たってコースが変わり、中央のFWセルジーニョが頭で合わせる。しかし、GK林に弾かれたボールは右ポストに嫌われた。
チャンスの少ない広島も前半37分にようやく初シュート。左サイドのMFフェリペ・シウバからパスを受けたFWベサルト・ベリーシャがPA手前中央から強引に右足を振り抜くが、クロスバーの上を越える。互いに好機をモノにできず、前半は0-0で終了した。
ハーフタイムが明けて最初にチャンスを迎えたのは広島。後半2分、右サイドのFW渡大生が胸で落としたボールをベリーシャが中央へつなぎ、PA手前からF・シウバが右足でシュートを放つ。しかし、惜しくもゴール左へと外れる。同6分には鹿島の遠藤が右サイド深くから右足で低いクロスを送り、ファーでフリーのセルジーニョが左足を伸ばすが、押し込むことはできなかった。
後半の序盤を過ぎて我慢比べの展開が続く中、後半23分にDF内田篤人の絶妙な右クロスから安部が左足でボレーシュートを放つも、枠をとらえられない。鹿島は同24分にFW金森健志を下げてFW鈴木優磨を投入。鹿島が動くのを待っていたかのように広島も後半25分、渡との交代でFWパトリックを送り出し、互いに温存していたエースを切り札として起用した。
すると後半25分、DF犬飼智也のロングフィードに鈴木が走り込み、PA内中央で飛び出したGK林と交錯。跳ね上がったボールがゴール方向に飛ぶが、DF馬渡和彰に頭でクリアされる。同26分、これで得た左CKからヘディングの応酬となり、犬飼の折り返しに反応したセルジーニョが至近距離からヘッド。クロスバーに当たり、跳ね返りを自ら頭で押し込もうとするが、ゴール上に外れた。
後半31分には広島がF・シウバとMF青山敏弘、鹿島がセルジーニョとMF土居聖真を交代。両チームとも相手ベンチの動きをうかがい、探り合うようにカードを切る状況が続く。鹿島は同40分に3枚目の交代枠を使い、安部とDF安西幸輝をチェンジ。間延びしてきた展開で積極的に得点を狙いに行ったが、同アディショナルタイム2分に内田がPA内で倒されたシーンでも笛は鳴らず、スコアレスのまま90分を終えた。
広島は延長前半開始からDF馬渡和彰に代えてDF佐々木翔を投入。だが、均衡を破ったのは鹿島だった。延長前半6分、敵陣左寄りのFKからキッカーのレオ・シルバが右足でクロスを入れる。ゴール前になだれ込んだ選手たちがブラインドとなったのか、GK林が弾き切れずに右のサイドネットに吸い込まれた。
延長前半8分に広島は4枚目のカードを切り、ベリーシャを下げてMF柏好文をピッチに送る。鹿島も延長後半2分に遠藤との交代でMF永木亮太を投入。広島は最後の力を振り絞ってゴールに迫ったが、同12分に三竿の右足のミドルシュートを浴びて決定的な2点目を許す。そのまま0-2で敗れ、4大会連続の準々決勝進出は叶わなかった。
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