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大分がJ1の意地!!延長後半15分に伊藤涼太郎が決勝弾…名古屋撃破の鹿屋体育大は健闘するも3回戦敗退

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大分が2-1で勝利

[8.14 天皇杯3回戦 鹿屋体育大1-2大分 昭和電ド]

 天皇杯3回戦が14日に各地で開催された。昭和電工ドーム大分では鹿屋体育大大分トリニータが対戦。大分が延長戦の末に2-1で鹿屋体育大を下し、2013年度大会以来6年ぶりのベスト16進出を果たした。4回戦は9月18日と25日に行われる。

 大分は直近のリーグ戦である10日のJ1第22節・神戸戦(1-1)からスタメンを総入れ替え。一方、7月3日の2回戦でJ1の名古屋を3-0で撃破するジャイアントキリングを果たした鹿屋体育大は、同試合でゴールを挙げたFW藤本一輝やFW根本凌、来季の徳島加入が内定しているDF奥田雄大などが先発に名を連ねた。

 同じ3-4-2-1を採用するチーム同士の一戦は、大分がボールを支配して優位に進める。自陣でブロックを作る鹿屋体育大は相手の状況を見ながらラインを上げて前からプレッシャーをかけると、徐々に守備がハマりだしてチャンスにつなげていく。

 前半18分、高い位置でのボール奪取から根本が左足でミドルシュート。しかし、枠をとらえることはできない。その後もカウンターを主体に得点チャンスを狙いつつ、ディフェンスでも集中力を保ち、J1の6位チームを相手にスコアレスで前半を終えた。

 攻めあぐねる大分は後半9分にビッグチャンスを迎える。左CKからキッカーのFW小手川宏基が右足でクロスを送ると、ニアのFW三平和司が頭でそらし、ファーのDF岡野洵がヘディングシュート。だが、惜しくも右ポストに嫌われた。

 鹿屋体育大も大分のプレスをかわして攻め込む回数を増やすと、後半17分に藤本がドリブル突破からPA手前で右足のシュート。しかし、ゴール右上に外れた。

 後半19分に大分は両チームを通じて最初の交代カードを切り、DF庄司朋乃也に代えてDF高畑奎汰を投入。後半の半ばに差し掛かって雨脚が強まる中、鹿屋体育大も同29分に根本を下げて名古屋でゴールを決めたFW伊藤龍生、MF綿引康に代えてMF西村光明をピッチに送り出した。

 終盤に入ると互いにミスが目立ち始め、膠着状態が続く。鹿屋体育大は後半38分、MF久保勇晴との交代でDF坂口祥尉を投入。同43分には藤本のドリブルをDF刀根亮輔にファウルで阻まれ、PA手前右でFKを獲得する。キッカーのMF田中大和が右足で壁の外から巻いたシュートを放つも、ゴール右外へ。大分も同44分に左CKからのこぼれ球を刀根が押し込もうとするが、クロスバーを越えた。

 延長戦も見えてきた中、後半アディショナルタイム1分に大分がついに均衡を破る。MF高山薫がマークを振り切ってPA内右からクロスを上げ、ファーのMF星雄次が反応。ヘディングでゴール左に押し込み、勝利を大きく近づける。

 だが、直後に思わぬ形から鹿屋体育大に同点弾を献上した。後半アディショナルタイム3分、自陣左サイドの刀根が鹿屋体育大の藤本のプレッシャーを受けながらバックパスを送ると、前に出ていたGKポープ・ウィリアムには合わずに無人のゴールへ。土壇場のオウンゴールで勝負の行方は延長戦にもつれることになった。

 延長前半は1-1で折り返し、大分は延長後半5分に刀根とMF工藤大雅、小手川とMF西城響也をそれぞれ交代。同7分には三平のパスからFW伊藤涼太郎が左足で狙い澄ましたシュートを打つが、クロスバーを直撃する。鹿屋体育大は選手たちに疲労の色が見え始め、同13分に足をつった田中が担架でピッチの外へ。代わってMF五十嵐理人が送り込まれた。

 押し込み続ける大分は延長後半15分に勝ち越しゴールを奪取。敵陣で相手のパスをカットしたMF丸谷拓也の縦パスはDFに防がれるも、こぼれ球に反応した伊藤が右足でダイレクトシュートを突き刺した。試合はそのまま2-1でタイムアップ。大分が苦しみながらも4回戦に駒を進めた。

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