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微妙なPK献上にも動じず…“独走”アシストの鹿島DF小池「取り返せて良かった」

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鹿島アントラーズDF小池裕太

[9.25 天皇杯4回戦 鹿島4-1横浜FM カシマ]

 微妙な判定にも心を乱されず、終盤も途切れぬ推進力でトドメを刺した。鹿島アントラーズDF小池裕太は3-1で迎えた後半32分、相手の寄せが甘いと見るや果敢なドリブル突破で前線に侵攻。決定機になった時点では多くの相手を抜き去っており、プレゼントパスでFW伊藤翔のループシュートをアシストした。

「先制してから早い時間に失点してしまったけど、自分の守備のプレーで迷惑をかけた」。試合後、左サイドバックを担う小池が真っ先に悔いたのは前半20分のプレーだった。ドリブル突破をしかける相手FWエリキに対し、入れ替わられる形で倒してPKを献上。味方が審判に詰め寄るほどの微妙な判定だったが、22歳は自らに矢印を向けていた。

「最後までついていくべきところで前を取られた時点で見た目が悪かった。ファウルは仕方ない」。猛抗議の末に気持ちを切り替えたチームはMF中村充孝の2ゴールで前半のうちに突き放し、小池自身もダメ押しのアシストを記録。「自分のところで失点したけど、取り返せて良かった」と振り返った。

 この勝利で4年連続の8強入りが決定。次戦の相手は浦和レッズを倒したHonda FCに決まった。流通経済大時代にJFLを経験し、かつてのチームメートも同クラブに在籍している小池は「JFLの中でも強いことを知っているし、大学の時にも何回かやったことあるのでどういうチームかは分かる。リスペクトして挑みたい」と油断を排しつつ意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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