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初タイトルまであと一つ…神戸MFイニエスタ「勝ち取れたら素晴らしい経験」

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ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(写真は8月2日のもの)

[12.21 天皇杯準決勝 神戸3-1清水 ノエスタ]

 チームを初の天皇杯決勝へと導いた。1ゴール1アシストの活躍を披露したヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタは「幸せです。今日の試合に勝てたし、決勝の舞台に立てる」と喜びを表した。

 試合を動かしたのはイニエスタの左足だった。前半13分、MF酒井高徳のサイドチェンジを受けたMF山口蛍がMF西大伍へとつなぎ、西の落としにイニエスタが反応。「ボールを受けてシュートコースがあると感じた。寄せてきたディフェンダーの下を通るような低い弾道のシュートを打つようにした」と中央に切れ込みながら左足を振り抜く。「力強いシュートを打てた」という地を這うようなシュートはネットに突き刺さり、チームに先制点をもたらした。

 そして、2-1で迎えた後半24分にはダメ押しゴールをお膳立て。山口からボールを呼び込むと、前線へと駆け上がるFW古橋亨梧へ。足元へと吸い込まれるようなパスを受けた古橋が右足シュートでゴールを陥れ、チーム3点目が生まれた。この時間帯は清水に押し込まれて危機を迎えていたこともあり、「あそこでゴールを決められてのはチームにとってもすごく大事だった」と大きな1点をもたらした。

 3-1の勝利を収めたチームは初の天皇杯決勝進出を果たし、初タイトルに王手をかけた。鹿島対長崎が2時間後のキックオフのため、試合終了後には対戦相手が分からなかったが、「どこが相手でも難しい試合になることは間違いない」とどちらと対戦することになろうとも、最大限の警戒を払って試合に臨もうとしている(3-2の勝利を収めた鹿島が決勝進出)。

「クラブにとって、歴史的なタイトルを取るための一歩を踏めたことに喜んでいる。個人的には、決勝でクラブが初タイトルを取る、その場にいる可能性があることはモチベーションになる。チームメイトの多くはタイトルを取ったことがないので、彼らにとっても大きなモチベーションになる」

 1月1日の新国立決戦に向け、「タイトルを勝ち取れたら素晴らしい経験になる。決勝で勝つために全力を尽くしたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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