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前回覇者・川崎Fが天皇杯4強入り! 脇坂が1G2Aで躍動…創設30周年の鹿島は今季無冠が決まる

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MF脇坂泰斗が1ゴール2アシストの活躍 ※写真は過去のもの

[10.27 天皇杯準々決勝 川崎F 3-1 鹿島 等々力]

 天皇杯は27日に準々決勝を行った。川崎フロンターレ鹿島アントラーズの対戦は、前回王者の川崎Fが3-1でベスト4進出を決めた。

 前回優勝の川崎Fと、過去5度制覇している鹿島の一戦。連覇を狙う王者は4-3-3の布陣。GKはチョン・ソンリョンで、4バックはDF山根視来、DFジェジエウ、DF谷口彰悟、DF登里享平が並ぶ。アンカーにはMF橘田健人が置かれ、右インサイドハーフはMF脇坂泰斗、左はMF旗手怜央。右FWは家長昭博、左FWはマルシーニョ、トップにはFWレアンドロ・ダミアンが入った。

 クラブ30周年でタイトルが欲しい鹿島は4-4-2の布陣を敷く。GKは沖悠哉、4バックはDF常本佳吾、DF関川郁万、DF町田浩樹、DF安西幸輝。ボランチ2枚はMF三竿健斗とMFディエゴ・ピトゥカが並ぶ。右サイドはMFファン・アラーノ、左サイドはMFアルトゥール・カイキがポジションをこまめに入れ替えながらプレー。2トップはFW上田綺世とFW土居聖真が起用された。

 序盤から川崎Fが優勢。前半31分には旗手の落としを脇坂が右サイドに送り、山根が折り返すと、ファーサイドのマルシーニョへ。しかし、常本に阻まれ、左CKを得る。

 すると、川崎Fがセットプレーから先制。脇坂の鋭いボールを、マルシーニョがニアサイドでヘディングシュート。ゴールのファーサイドに流し込み、1-0とスコアを動かした。今夏加入のマルシーニョは来日後初のゴールとなった。

 鹿島は両サイドから攻勢を強めるが、川崎Fの中盤3枚の豊富な運動量に苦戦する。一方、川崎は前半アディショナルタイムにチャンスを創出。家長が右サイドでFKを獲得し、脇坂が大きく蹴り込む。ダミアンが頭で合わせるが、惜しくもゴール左外に外れた。

 ハーフタイムで両者交代なし。後半3分、川崎Fが追加点を挙げる。PA左角の外から脇坂が右足シュートを放つと、PA中央の旗手にディフレクション。軌道が変わったボールはそのままゴールに吸い込まれた。

 さらに、川崎Fのゴールは続く。後半6分、家長が右サイドからゆっくりと進み、相手守備陣を引き付ける。PA手前にパスを送ると、脇坂が左足シュート。ゴール右隅に突き刺した。脇坂は1ゴール2アシストとなった。 

 点差を縮めたい鹿島は、後半8分に2枚のカードを切る。アラーノとカイキを下げ、MF荒木遼太郎とMF和泉竜司が入る。荒木は右サイド、和泉は左サイドに配置された。川崎Fは同22分に3選手を同時交代させる。登里、マルシーニョ、ダミアンに代えて、DF車屋紳太郎、MF大島僚太、FW知念慶が入る。

 鹿島は後半23分に安西を始めとする波状攻撃。川崎Fのゴールを打ち破ろうとするが、堅いブロックに阻まれた。川崎Fは後半30分に家長を下げ、FW小林悠を投入する。

 鹿島は後半32分にアクロバティックプレーから決定機。常本がPA内にグラウンダーのパスを送り、荒木が受け損ねたボールはPA内で宙に浮く。反応した土居がオーバーヘッドキックでゴールを狙うと、山なりのボールはゴールへ。しかし、チョン・ソンリョンに右手の先ギリギリではじかれ、得点にはならなかった。

 直後に両者が選手を交代させる。川崎Fは脇坂に代えてMF山村和也を入れる。鹿島は土居と上田を下げ、MF遠藤康とFWエヴェラウドを出場させた。

 猛攻を仕掛ける鹿島は後半45分、安西がPA左から折り返すと、谷口にクリアされる。しかし、こぼれ球を瞬時に荒木が押し込み、1点を返した。

 だが、鹿島の反撃はここまで。川崎Fが点差を守りきり、3-1で勝利。12月12日に行われる準決勝に駒を進めた。

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