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コロナ発症後に天皇杯観戦か…「ご来場を見合わせてください」JFAガイドライン守られず

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 川崎市は16日、新型コロナウイルス感染症オミクロン株の感染者の濃厚接触者が、今月12日に等々力競技場で行われた第101回天皇杯準決勝の川崎フロンターレ大分トリニータ戦を観戦していたと公表した。

 観戦エリアは「SA席メインベンチ左側 メイン上層北側Bゲート216、217ブロック」。周辺で観戦していた約80人は検査対象者に指定され、保健所から連絡が行われる予定となっている。一方でJFAの発表によると、いずれも濃厚接触者にはあたらないという。

 また東京都の発表によると、今回の試合観戦を行っていたのは20代男性。すでに感染が判明していたアメリカからの帰国者(20代女性)の濃厚接触者に指定され、15日の検査で新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。なお、発熱などの症状があったといい、発症日は試合2日前の12月10日。発症後に試合観戦を行っていたとみられる。

 JFAはホームページに記載している天皇杯の観戦ガイドラインで「体調がすぐれない場合」「同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合」「過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航または当該在住者との濃厚接触がある場合」には「ご来場を見合わせてください」と注意喚起していたが、守られなかった。

 なお、JFAは天皇杯の来場者向けに、入場ゲートに検温センサーを設置。今回の観戦者は入場時の検温で異常はなかったという。

●第101回天皇杯特集ページ

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