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5万7千人超え国立頂上決戦!! 今季で退団の槙野が劇的AT決勝弾…浦和、3大会ぶり天皇杯優勝でアジアへ!!

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浦和レッズが大分を下して天皇杯優勝

[12.19 天皇杯決勝 浦和 2-1 大分 国立]

 天皇杯は19日、決勝を開催し、5万7785人の観衆が集まった国立競技場で浦和レッズ大分トリニータが対戦。前半6分にFW江坂任のゴールで浦和が先制すると、後半45分に大分に同点に追い付かれながらも、同アディショナルタイムにDF槙野智章が劇的な決勝点を奪って2-1の勝利を収めた。頂点に上り詰めた浦和は、前身の三菱重工時代を含め、歴代最多タイとなる8度目の天皇杯優勝を飾り、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。

 3大会ぶりの優勝を狙う浦和は12月12日の準決勝・C大阪戦(○2-0)から先発1人を入れ替え、MF小泉佳穂らを先発起用。一方、初優勝を目指す大分は準決勝・川崎F戦(☆1-1PK5-4)から先発の入れ替えはなく、同じ11人がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合開始早々の前半6分に浦和が試合を動かす。PA内でこぼれ球を拾ったMF関根貴大が粘り強いキープからマイナスのボールを送ると、待ち構えていた江坂が右足のシュートを流し込み、スコアを1-0とした。さらに同13分にはMF柴戸海の縦パスを受けたMF伊藤敦樹が果敢に狙うも、シュートはゴール左に外れてしまう。

 1点のビハインドを背負った大分は徐々にボール保持率を高め、敵陣深くまでボールを運ぶ回数を増やしていく。前半21分にはFW伊佐耕平の折り返しからMF渡邉新太がシュートに持ち込むも、GK西川周作の守備範囲に飛んでしまった。その後は浦和守備を攻略し切れず、フィニッシュまで持ち込む場面は限られた。

 1-0のまま後半を迎えると、攻勢を強める大分が押し込む時間帯が続き、MF町田也真人、MF小林成豪らがゴール迫る。しかし、高い集中力を保つ浦和ゴールをこじ開けられない。

 後半15分には浦和がカウンターを発動。関根の鋭いスルーパスから江坂が完全に抜け出し、GK高木駿との1対1を迎える。だが、シュートは好反応を見せた高木に阻まれてしまい、追加点を奪うには至らなかった。同17分には浦和ベンチが動き、FWキャスパー・ユンカーに代わって、今季限りで退団が発表されているDF宇賀神友弥を投入。さらに同38分、浦和は宇賀神同様、今季限りでの退団が発表されているDF槙野智章がピッチへと送り込まれる。

 何とか追い付きたい大分は後半42分にMF渡邉新太がPA内から放った強烈なシュートが西川に阻まれるなど、なかなかゴールを奪えなかったが、同45分にMF下田北斗が送ったクロスをDFペレイラがヘディングで叩き込み、土壇場で同点に追い付いた。

 しかし、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。柴戸が蹴り出したシュートのコース上にいた槙野がヘディングで決め、浦和が2-1の劇的な勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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