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天皇杯東京都予選は立正大と国士舘大がともに劇的勝利で決勝へ!2年連続学生代表対決に

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立正大が“サヨナラゴール”で勝利した

 天皇杯東京都予選となる第27回東京都サッカートーナメントの準決勝が24日に行われ、関東大学リーグ2部の立正大と同1部の国士舘大が5月8日に味の素フィールド西が丘で行われる決勝に進出した。

 東京都予選の準決勝は、社会人系の部と学生系の部を勝ち上がったチームが、相互に決勝進出をかけて戦うことになるが、昨年の駒澤大と法政大に続き、今年も2年連続で学生系の部代表が本戦出場権をかけて決勝で激突することになった。

 味の素フィールド西が丘で行われた準決勝第1試合では、立正大東京ユナイテッドFCに2-1で競り勝った。

 前半7分に立正大がDF吉田新(4年=柏U-18)のアシストからMF竹村俊二(4年=近江高)が左足で決めて先制。しかし東京Uも同22分、順天堂大出身ルーキーのFW長倉幹樹がポストに当てながらも執念でねじ込むゴールで試合を振り出しに戻す。

 一進一退の攻防は後半でも決着がつかず、延長戦に持ち込まれるかと思われた後半アディショナルタイム4分、MF吉野陽翔(2年=栃木U-18)から出された浮き球パスで裏を取ったFW多田圭佑(2年=矢板中央高)が右足で決めきると、試合再開を待たずに試合終了。途中出場の2人が、劇的弾を演出した。

 一方の東京Uは失点直前の後半アディショナルタイム3分に選手2人を交代。黄大俊監督は延長戦を見据えての交代だったと話すと、「シンプルに采配ミス。一瞬の隙がありました」と唇を噛む。主将MF伊藤光輝も「マークの受け渡しも上手く行っていなかった」と悔やんだ。

 同地で行われた第2試合では、国士舘大東京23FCに3-2で大逆転勝ちを飾った。

 前半4分に失点した国士舘大は、同8分にもオウンゴールで失点。開始早々に2点のビハインドを背負うまさかの展開を強いられる。しかし同41分にDF森田礼(3年=実践学園高)が獲得したPKをFW棚橋尭士(4年=横浜FMユース)が決めて1点を返すと、後半に入りサイド攻撃がさらに効果的となったことで、勢いを加速させる。

 そして国士舘大は後半28分、右サイドでボールを持ったMF弓場堅真(4年=浜松開誠館高)がコースを作って左足を一閃。ゴール左隅を揺らすと、後半終了間際の同44分にはMF布施谷翔(4年=駿台学園高)のパスで抜け出した棚橋がこの日2点目となる劇的弾を決めて、90分で勝ち切ってみせた。

 前半8分までに奪った2点のリードを守り切れなかった東京23FCにとっては、痛恨の敗戦。ただ小松祐己監督は「力負け。相手の良さを我慢しながら自分たちの良さをどう出すかというところで、最後に受け身になってしまった」と敗戦を受け入れると、主将GK大石文弥も、「自分たちの運動量が落ちたところで押し込まれてしまった。入ってきた選手たちのクオリティも高かった」と素直に相手を称えていた。
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