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[MOM799]桐蔭横浜大FW山田新(4年)_「個としてもJ1相手に違いをみせたい」

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桐蔭横浜大FW山田新

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.22 天皇杯1回戦 桐蔭横浜大1-0立正大 レモンS]

 天皇杯1回戦は任せろ!桐蔭横浜大(神奈川県代表)は後半2分に決まったエースFW山田新(4年=川崎U-18)のゴールによって、立正大(東京都代表)を1-0で下した。

 山田は1年生の時から天皇杯に出場。1回戦の山形大学医学部戦に途中出場すると、ハットトリックを記録する大活躍。翌年度大会1回戦の山梨学院大学ペガサスにも途中出場すると、終了間際に勝利をグッと引き寄せる得点を決めていた。

 3年時は県予選で敗れたために出場はならなかったが、最終学年の今季は先発出場。するとスコアレスで折り返した後半2分、右サイドからMF笠井佳祐(2年=関東一高)が上げたクロスに頭で合わせて先制点を決めた。

「笠井がいいボールを上げてくれた。相手の前に入って、上手く流すことができた。天皇杯は普段と違う楽しさ、ワクワク感がある。立正さんも研究していて、やり口がばれている感じはあったけど、修正しながら得点に繋げられたと思います」

 あまり得意ではないといい、「練習試合に限って取れる」と苦笑いを浮かべるヘディングでのゴールだが、最近は意識的に練習するようにしていたという。弱点を克服することで見据えるのは、「プロ」、そして「世界」。「練習の成果かなと思います」と日々の成長に胸を張る。

 6月8日の2回戦では、札幌厚別公園競技場で北海道コンサドーレ札幌と挑戦する。桐蔭横浜大はこれまで15年に湘南、20年にFC東京と対戦したが、いずれも1点差で敗れている。勝つことでしか評価は得られない。大学として身にしみて分かっている。

 さらに山田は「チームとして勝つこともそうだし、個としてもJ1相手に違いをみせたい」と力強く意気込む。すでに複数のJクラブが注目する逸材だが、天皇杯で自らの価値を最大限に高める。

(取材・文 児玉幸洋)
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