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肉離れからの復帰の名古屋内定MF榊原「札幌と対戦したかった」…初出場立正大は1回戦敗退

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立正大は1回戦敗退となった

[5.22 天皇杯1回戦 桐蔭横浜大1-0立正大 レモンS]

 ぶっつけ本番。杉田守監督は「本来であれば、使わずにそのまま終えられていたら」とも話した。しかし負けたら終わりという中で、MF榊原杏太(3年=名古屋U-18/名古屋内定)の力は、わずかな時間でもどうしても必要だった。

 今春の名古屋のキャンプに参加するなどしてオフシーズンを過ごした榊原だが、シーズン開幕直前に右もも裏を肉離れ。開幕したリーグ戦もこれまで、ベンチ入りすることが出来ていなかった。チーム練習への合流も今週に入ってからだった。

 出番は1点を追う後半21分から。それでも予定よりも「早い段階」での投入になっていた。しかし流石は3年生でJ1内定を掴んだレフティーの実力。早速右サイドからのカットインや正確なキックで試合の流れを変える。

 最大の決定機は後半26分、榊原の右クロスからFW青島太一(3年=清水ユース)が粘って中に折り返したボールをFW新井成志郎(3年=大宮U18)が右足で狙った。ただこれはカバーに入っていたDF鍋田純志(4年=水橋高)にかき出されて、同点弾にはならなかった。

 勝てば昨年度OBのMF田中宏武が在籍する北海道コンサドーレ札幌との対戦が待っていた。榊原も「勝ったらやれるね」というやり取りを電話やLINEでしていたという。「プロとしたかったのは正直な気持ちです」。

 学校史を塗り替えた天皇杯の挑戦は終わったが、すぐにリーグの戦いが待っている。2部リーグに降格した今季。簡単ではないことは理解するが、1部復帰は成し遂げたい目標だ。延期分を含めたリーグの連戦がすぐにやってくることで、榊原も「リーグはまだ勝てていない。一個一個勝って行きたい」と気を引き締めた。

(取材・文 児玉幸洋)
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