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“奪冠”へ燃える鹿島、鈴木優磨ら主力次々起用で天皇杯3回戦突破! 相馬前監督率いる大宮に3-0完勝

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MF仲間隼斗が先制ゴール

[6.22 天皇杯3回戦 鹿島 3-0 大宮 NACK]

 第102回天皇杯は22日、3回戦を各地で行い、鹿島アントラーズ(J1)が大宮アルディージャ(J2)を3-0で破った。すでにルヴァン杯を落とし、J1リーグ戦と天皇杯を残す中、ゴール裏のサポーターからは「奪冠」の横断幕。リーグ戦から中3日ながら主力選手も次々に起用し、盤石の戦いぶりでベスト16に歩みを進めた。

 鹿島はユース出身ルーキーのDF溝口修平ら若手選手を起用した一方、J1リーグ戦主力のDF三竿健斗、MFディエゴ・ピトゥカが先発。前節出場停止のFW鈴木優磨も復帰した。対する大宮はJ2リーグ戦からGK志村滉を除いた全選手を入れ替え、ユース出身ルーキーのDF貫真郷を先発に抜擢。相馬直樹監督は昨季まで率いた古巣との対戦となった。[スタメン&布陣]

 試合は上位カテゴリの鹿島が優勢を保ち、前半5分に最初の決定機。D・ピトゥカのFKを志村がこぼし、セカンドボールを拾ったMF仲間隼斗が強烈な左足ボレーシュートを放ったが、DF田代真一のスーパーブロックに阻まれた。さらに同8分、鹿島はロングボール攻撃からチャンスをうかがうも、FWエヴェラウドのシュートも相手がブロック。またしても好機をモノにできなかった。

 それでも鹿島は前半16分、エヴェラウドのポストプレーから土居が中央で身体を張ると、右サイドにパスを展開。これを受けたDF広瀬陸斗のスルーパスに仲間が抜け出し、右足シュートでネットを揺らした。仲間は今月11日のルヴァン杯福岡戦に続く今季公式戦2ゴール目。またしてもカップ戦で結果を出した。

 大宮は失点直後の前半17分、右サイドからのクロスにMF栗本広輝が頭で合わせるも、決定的なヘディングシュートは惜しくも枠外。その後もMF高田颯也とMF武田英寿のドリブルでカウンターを狙ったが、なかなか決定機にはつなげられなかった。対する鹿島も仲間、MF土居聖真にゴールチャンスがあったが、志村の好守に阻まれ、1点リードでハーフタイムを迎えた。

 それでも鹿島は後半7分、D・ピトゥカの左CKを起点に波状攻撃を展開。右に開いた土居のクロスがファーサイドに届き、鈴木がワンタッチで押し込んで追加点を奪った。なおも勢いに乗る鹿島は同9分、D・ピトゥカの浮き球パスに反応した鈴木がバイシクルシュートを狙うが、惜しくも空振り。同10分には細かいパスワークから鈴木が左足で狙うも、これもミートできなかった。

 その後は両チームともに選手を次々に入れ替え、決定機の少ない展開。鹿島はFW上田綺世、DF安西幸輝といったリーグ戦の中心メンバーも起用し、油断のない試合運びを見せた。大宮は後半40分、途中出場のFW奥抜侃志がカットインシュートを狙うも惜しくも枠を外れた。

 すると後半45分、鹿島は相手を押し込んだ攻撃から上田にボールが収まると、目の前に立っていた相手をワンタッチでかわして右足一閃。強烈なシュートをゴール左隅に突き刺した。試合はそのままタイムアップ。鹿島が3回戦進出を果たした。

(取材・文 竹内達也)
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