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鹿島岩政監督「クラブ史に残る大失態」J2甲府に敗れて6年連続“国内無冠”

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鹿島アントラーズ岩政大樹監督

[10.5 天皇杯準決勝 甲府1-0鹿島 カシマ]

 天皇杯決勝をかけた舞台でJ2のヴァンフォーレ甲府に敗れ、鹿島アントラーズは6年連続の国内無冠が決まった。今季途中から指揮をとってきた岩政大樹監督は試合後の記者会見で「クラブ史に残る大失態だと思っている」と語った。

 風下の前半に最終ラインの背後を突かれて失点し、風上の後半はロングボール一辺倒のままノーゴール。J2リーグで6連敗中の甲府に屈辱的な敗戦を喫した。すでにルヴァン杯はプレーオフステージで敗退しており、J1リーグ戦もここ6試合勝ちなしで優勝の可能性は消滅済み。天皇杯が今季最後のタイトルだったが、内容面にも課題を残す形で幕を閉じた。

 8月中旬から指揮をとっている岩政監督は就任初戦のJ1リーグ福岡戦(○2-0)こそ勝利したが、その後は6試合勝ちなし。天皇杯準々決勝の神戸戦(○1-0)こそ突破したものの、公式戦の通算戦績は2勝4分3敗と苦しい戦いが続いている。

 岩政監督は「サッカーの神様がもっとやらなければいけないことがあるよと言っているということ。僕はだいたい『いろんなことは起こるべきものとして起こる』と思っている。今回がタイトルを取り切ることで新しい時代が切り拓かれる大会になるのか、もしくはその逆なのかというところで現実を突きつけられた。この現実をもって、鹿島が取り組まなければならない現実を直視して挑んでいかないといけないということを伝えられている」と敗戦に向き合った。

(取材・文 竹内達也)
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