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筑波大昨年度主将が後輩たちに許したジャイキリ「すごく複雑」RB大宮DF福井啓太は試合後のチャントに目頭熱く…

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[5.25 天皇杯1回戦 大宮0-1筑波大 NACK5]

 試合後に筑波大の応援席から響いた自身へのチャントに目頭を熱くさせた。「あれは響いたっすね。悔しさもあったし、懐かしさもあったし、いろんな感情がこみ上げたきた」。昨年度の主将でRB大宮アルディージャの選手として後輩たちと対峙したDF福井啓太は、敗戦に複雑な表情を浮かべた。 

「ほかの選手比べてもより一層気持ちが入るシチュエーションだったので、絶対に何が何でもやってやるぞという気持ちで、この試合は臨んでいた。相手にすると嫌だなと、今日相手にしてみて感じた。やり辛さはありましたけど、言い訳にしかならない。プロとしての意地を見せられなかったのが悔しいです」

「小井土さん(監督)にはサイドバックのお前は怖くないと言われました(笑)。久しぶりに去年まで一緒にやったみんなと話して、後輩って可愛いなと思いましたけど、こいつらに負けたのかよって思って、すごく複雑な気持ちだった。次に向かうしかないなと思います」 
 
 RB大宮は前の試合だった17日のJ2第16節・藤枝戦から先発メンバー全員を交代。完全ターンオーバーで筑波大戦を迎えていた。大卒ルーキーの福井はここまでリーグ戦の出場はなし。古巣戦ではあったが、それよりも個人としてのアピールが必要な試合だと感じていた。

 チームはすでにルヴァン杯を敗退。天皇杯も敗退したことで、残りはリーグの戦いに集中するしかない。2017年以来、9年ぶりのJ1復帰を目指して現在J2で2位につけるチームに福井自身も貢献したいと考えている。「自分自身に鞭を打って、スタメン組に食ってかかっていけるように、一日一日の練習から全力で取り組んでいきたい」。後輩たちからもらった刺激を胸に、決意を新たにした。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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