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「PES LEAGUE 2019」でもほぼ全員が…ウイイレの潮流“アーセナル使い”はなぜ多い?

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FWピエール・エメリク・オーバメヤンの存在が鍵となっている

『ウイニングイレブン(ウイイレ)2019』の世界No.1プレイヤーを決めるコナミ公式eスポーツ選手権「PES LEAGUE 2019」のアジア予選にあたる「PES LEAGUE 2019 ASIA REGIONAL FINALS」が20日、21日に開催された。「1v1部門」「CO-OP(3vs3)部門」では、プレーヤーはほぼ全員がアーセナルを使用。「1v1部門」の8強に勝ち残ったプレーヤーでも、リバプールを使った1名を除き、7名がアーセナルを駆使していた。いったいなぜなのか。

 昨秋のジャカルタ・アジア大会のウイイレ部門で金メダルを獲得した日本代表levaもアーセナルを使用。その理由にFWピエール・エメリク・オーバメヤンの存在を挙げている。

「前線のオーバメヤンの存在が大きいです。“能力の均一化”がされている今大会のモードではスピードが重要な要素。それを考えると、アーセナルの使用が大きなポイントになってくる」

 選手の能力差ではなく、あくまでプレーヤーの腕を競うために「PES LEAGUE」では選手の総合値がある程度均一化されている。しかしlevaによると、その選手の一番強い個性やスキルは保たれており、オーバメヤンでいえば最大の特徴である“スピード”の部分は他選手よりも秀でているという。

 プレーヤーのスキルの向上でパスやシュート精度は上がったとしても、スピードに関しては選手固有の能力に左右される。「現状ではスピードがあるクラブの使用者が勝つ傾向。ディフェンスのことも考えたとき、一番スピードがあって身長もあるのがどうしてもアーセナルになる。守備でも一番使いやすいんです。たとえばバルセロナだとスピード面で劣ってしまう」。

 今大会でも最前線のオーバメヤンがどの試合でも大活躍。サイドからのクロスに抜け出す場面やカウンターから素早くゴールを決める場面が多く見られ、対戦する両チームの得点者がオーバメヤンばかりになることもあった。「オーバメヤンが他クラブに移籍したらそのクラブを使う人が増えていくかもしれない。今はそれだけ重要な選手になっています」(leva)。

 時代の流れはアーセナルに有り。しかしだからこそ、もし自分だけの“アーセナル対策”を見つけることができれば、新たな潮流をつくることができるかもしれない。

(取材・文 石川祐介)

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●茨城国体 全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019ウイイレ部門

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