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e日本代表が選ぶ「FIFA」おすすめJリーガーは? 鹿島&横浜FMのドリブラー、不惑の40歳GK、松本の屈強FW

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サッカーe日本代表おすすめのJリーガーは?

 Jリーグは6月27日からJ2とJ3の、7月4日からJ1の再開を決定。中断期間もあと1か月の辛抱となった。一方、この約3か月間の中断期間で、ネット対戦が可能なサッカーゲーム『FIFA 20』ではオンライン大会も頻繁に行われ、ライブ配信を観る機会も増加。外出自粛の鬱憤を、そして有り余るサッカー熱を発散するために『FIFA 20』をプレーした人も多いのではないだろうか。

 しかし実際にやると、なかなか勝てない。どの選手をどういう視点で選べばいいかもわからない。真剣にやればやるほど、その現実さながらの奥の深さを知ることができるのも『FIFA 20』の魅力のひとつだ。

 今回ゲキサカでは、4月にサッカーe日本代表に選出されたWeb Nasri(鹿島アントラーズ/以下、ナスリ)とfantom(SCARZ/以下、ファントム)に聞き込み。『FIFA 20』で操作しやすい選手と、その選んだポイントに注目した。

「サッカーe日本代表」は昨年12月に日本サッカー協会(JFA)が組成。現在新型コロナウイルスの影響で公式大会は未定となっているが、熱を帯びるeスポーツ界のトッププレーヤーとして4月に2選手が選ばれた。ナスリは『FIFA 18』で世界最高峰の大会であるeワールドカップに出場し、『FIFA 19』では世界大会『Licensed Qualifier Event』では準優勝。現在は鹿島に所属しており、Jリーグクラブ使用のeスポーツ大会では主に鹿島を選択している。

 ファントムは2015年に日本人初のFIFAプロプレーヤーになった。PS4部門での世界大会出場経験を持っていたが、今季からコンソールをXbox oneに変更。しかし今年2月には『FUT Champions Cup Stage Ⅳ Paris』のXbox部門でベスト32入りを果たした。茨城県出身のファントムもJクラブによるeスポーツ大会で鹿島を使用することが多く、4月の『eJリーグ オンラインチャレンジカップ』では鹿島代表としてベスト4に進出している。

 今回、国内トップのeスポーツプレーヤーである両名が、『FIFA 20』収録の2019シーズンJ1リーグ18クラブから“操作しやすい”選手をピックアップ。それぞれのプレースタイルについて、ナスリは「最近はバランス型」と、ファントムは「守備的なスタイル」と語っているが、選ぶポイントで共通したところは体格や逆足精度を重視している点だ。小柄な選手は細かいステップでドリブル操作がしやすく、一方で体格の良い選手はそのパワーを生かして局面打開を狙える。逆足精度はチャンス時の決定力を大幅に上げる重要な要素となっている。

横浜F・マリノスのFWエリキ

 まず、ナスリが選んだのは横浜F・マリノスFWエリキと鹿島MF土居聖真の2選手。エリキは170cm、土居は172cmと小柄で、特徴として細かいドリブルを得意とする。また2選手のストロングポイントはその逆足精度。ナスリは「両選手ともに逆足の精度が5段階中の4でJリーガーの中でも精度が高い。フィニッシュ時の選択肢が両足になる」と重視している点を語った。

鹿島アントラーズのMF土居聖真

 一方、ファントムは3選手を挙げており、一人目はナスリと同様に鹿島FW土居だ。「『FIFA 20』はミドルシュートが入りづらいため、PA内で勝負する必要があります」と今シリーズの戦い方を語る。そのうえで「逆足の決定力が高く、他のJリーグ選手にはほとんどいない細かいタッチのドリブルができる土居選手は理想のFWです」とその選択理由を明かしている。

鹿島アントラーズのGK曽ヶ端準

 ファントムは次に鹿島のベテランGK曽ヶ端準をチョイス。『FIFA 20』において、GKはフィールドプレーヤーと比較すると操作の範囲は狭く、セーブも自動でやってくれる。操作する場面といえば、1対1時に前に飛び出させることや、被シュート時に備えて横や後ろにずらすことくらいだ。しかしだからこそ「各々で使いやすいGK像は分かれます」とファントムは語る。「個人的に曽ヶ端選手はキックがうまい使用感があり、パントキック1本でカウンターに繋げることができます。スーパーセーブもよくしてくれるので安心してゴールを任せられます」と不惑の40歳にその任務を預けている。

松本山雅FCのFWイズマ

 そして最後の3人目。ファントムが「個人的に『FIFA 20』のJリーガーで1番強いFW」と選んだのは松本山雅FCのFWイズマだ。身長181cm91kgの巨躯FWだが、昨夏に松本に加入したものの、19シーズンのJ1ではリーグ戦3試合無得点。しかし『FIFA 20』ではポテンシャルを発揮しており、「J屈指の体格を活かして中央でポストプレー、またはサイドで強引に縦のドリブル突破などもできる」とファントムも太鼓判を押す。「相手にイズマ選手がいたらかなり厄介です」とまで言わしめた。
(取材・文 石川祐介)
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