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イタリア戦に向けて意気込むフンメルス「ファイナルであってもおかしくない」

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 ドイツ代表は7月2日に行われるEURO2016準々決勝で、イタリア代表と対戦する。DFマッツ・フンメルスは前大会での苦い思い出を振り返りつつ、今回の対決への意気込みを語った。

 EURO2012でのドイツ対イタリアは準決勝で実現。前半のうちにFWマリオ・バロテッリに2ゴールを許したドイツは終盤にPKで1点を返すも、1-2と敗退を喫した。その試合で相手の先制点に関与したとして批判を受けたフンメルスだが、ドイツ『キッカー』で次のように振り返っている。

「あのミスは一番の問題とは考えなかったよ。あの場面ではクロスを阻止できなかっただけだからね。自分にとってより大きなポイントは、あの試合ではなかなか良いパフォーマンスを見せられず、(FWアントニオ・)カッサーノに手を焼いたことだ。そのことについては、後にもかなり引きずることになったね」

 フンメルスは当時の一戦から得た教訓について、以下のように続けている。

「例えば、相手のフォワードをより細かく研究するべきと思い知らされた。当時のカッサーノは異色のフォワードだったから、彼の強みをもっと分析するべきだった。もちろん、試合に向けて相手のことはしっかり意識していたが、今はより細かく考えるようにしているんだ」

 今回マッチアップするイタリア代表のFW陣はカッサーノやバロテッリではなく、FWエデルとFWグラツィアーノ・ペッレだ。

「2人はそれぞれまったく異なるタイプだね。エデルは機敏で、ペッレはボールを収められる。スペイン戦で素晴らしい働きを見せていた。イタリアはあの2人をうまく活用することでバリエーションを加え、ものすごく厄介な相手となる」

 主要な国際大会でイタリアに勝利したことがないドイツだが、「基本的には過去の出来事は、新たな試合に影響を及ぼすとは思わない」と、相性は関係ないことを強調するフンメルス。新たな対戦に向けて、次のように気を引き締めている。

「ファイナルであってもおかしくない組み合わせであることは確かだね。でも、それはイタリア対スペインについても言えたことだ。とにかく、僕たちが傲慢な姿勢ではないことは確信を持って言える。まだ準々決勝だし、道のりは長いんだ。でも、この対決を制したチームが、有力な優勝候補になることも確かだろう」

「特に避けなくてはいけないのは、イタリア相手にビハインドを背負うこと。守備に集中させてしまえば、彼らのフレキシブルな3人、または5人のバックラインを相手に戦うのは非常に難しくなるからね。僕たちがリードを奪えることを望んでいるよ。そうしたら彼らのプレーのバランスが変わってくる」

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