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英『BBC』がエリクセンの中継映像を謝罪「気分を害された方にお詫び申し上げます」

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エリクセンを隠すように取り囲むデンマークの選手たち

 イギリス『BBC』がデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(インテル)の中継映像に関し、「気分を害された方にお詫び申し上げます」謝罪した。

 デンマークは12日、欧州選手権(EURO2020)のグループB第1節でフィンランド代表と対決し、0-1で敗戦。前半途中にエリクセンが意識を失って倒れ、試合が一時中断する場面があった。

 チームメイトが隠すように周りを囲む中、胸骨圧迫(心臓マッサージ)などの救命処置を受けたエリクセン。ストレッチャーに乗せられて病院に搬送されたが、すでに意識はあり、容態も安定していることが公式発表されている。

 この試合で『BBC』はエリクセンが処置を受ける様子や、心配してピッチに入ってきた妻のサブリナ・クビスト・イェンセンさんが選手たちに慰められる姿などを放送し、視聴者から苦情が寄せられていた。

 同メディアの広報担当者は声明の中で次のように述べている。

「BBCのスタッフ全員が、クリスティアン・エリクセン選手が完全に回復することを願っています」

「放送された映像で気分を害された方にお詫び申し上げます」

「スタジアムでの放送は、主催放送局であるUEFAによって管理されており、試合が中断されるとすぐに、可能な限り迅速に放送を中止しました」

 また、司会を務めるゲーリー・リネカー氏も自身のツイッター(@GaryLineker)を更新し、この件について言及している。

 元イングランド代表FWは「映っていた映像に腹を立てた方もいると思います(私たちもそうでした)。明らかにこれらは主催者側の映像であり、私たちにはコントロールできないものでした。スタジアムを広範囲に映した映像にとどめるべきでした。お詫びを申し上げます」と謝罪し、「25年間この仕事をしてきて、今まで関わった放送の中で最も難しく、苦しく、感情的な放送でした」と振り返った。

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