beacon

イングランド、難敵クロアチアとのEURO初戦で史上初の白星スタート!! 17歳MFが大会最年少デビュー

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWラヒーム・スターリングが決勝弾

[6.13 EURO D組第1節 イングランド1-0クロアチア ウェンブリー]

 欧州選手権(EURO2020)は大会3日目の13日、グループリーグ第1節を行い、D組のイングランドクロアチアが対戦した。終始試合を優位に進めたイングランドが後半12分、FWラヒーム・スターリングのゴールで先制点を奪い、1-0で勝利。PK戦で敗れた2018年ロシアW杯準決勝のリベンジを果たし、EURO通算10回目の出場にして念願の初戦初白星となった。

 グループリーグ初戦で実現した強豪対決。立ち上がりから主導権を握ったのはホームのイングランドだった。

 まずは前半6分、DFキーラン・トリッピアーからの長いスローインをFWラヒーム・スターリングが前を向きながら受けると、右サイドに展開。これをMFフィル・フォーデンが巧みなトラップでピタリと収め、左足を振り抜く。しかし、このシュートは惜しくも左ポスト。最初の決定機を活かすことはできなかった。

 なおも攻めるイングランドは前半8分、MFメイソン・マウント、FWハリー・ケインとつないだ攻撃からスターリングがペナルティエリア左を駆け上がるも、DFドゥイェ・チャレタ・ツァルに阻まれる。同9分にはセットプレーのこぼれ球を拾ったMFカルビン・フィリップスが強烈なシュートを狙ったが、これもGKドミニク・リバコビッチのビッグセーブに遭った。

 その後はクロアチアもイングランドの攻撃に対応できるようになり、互いに拮抗した形が続く。その中で奮闘していたのがMFルカ・モドリッチ。守備時は2列目から最前線にポジションを上げて相手のビルドアップを牽制すると、攻撃時は後方に顔を出して味方のポゼッションを助け、さすがの働きを見せていた。

 前半42分、イングランドはDFタイロン・ミングスの左足フィードに抜け出したスターリングがゴール前のチャンスをつくると、これを止めようとしたチャレタ・ツァルのハンドを誘い、ゴール正面やや左でFKを獲得する。だが、トリッピアーのシュートは壁に直撃。スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 それでも後半12分、先にスコアを動かしたのは優勢を保っていたイングランドだった。DFカイル・ウォーカーの縦パスをK・フィリップスが右サイドに流れながら受けると、鋭い左足で相手をかわしてボールを前進。最後はスルーパスに反応したスターリングがゴール前に飛び込み、寄せてくる相手をかわしながら右足でネットを揺らした。

 やや停滞感もあった中での貴重な先制点。これで勢いに乗ったイングランドは後半15分、テンポの良いパス回しで左サイドを崩し、M・マウントのクロスに反応したエースのケインが決定的なシュートを放つ。だが、これは右に大きく流れて枠外。またケインはシュートの勢いで上半身を右ポストに打ちつけ、一時メディカルスタッフの治療を受けた。

 ケインはその後もプレーを続けたが、後半38分にMFジュード・ベリンガムと交代。ドルトムントでプレーするベリンガムは17歳349日でのEUROデビューとなり、2012年大会に18歳71日で初出場を飾ったオランダ代表DFイェトロ・ウィレムスの記録を抜いて史上最年少出場となった。試合はそのままタイムアップ。クロアチアの反撃を危なげなくかわしたイングランドが通算10回目のEURO本戦で初めて好スタートを切った。

●EURO2020特集

TOP