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W杯制覇の名将リッピ氏「今のイタリアは例外的なチーム」

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EUROを戦うイタリア代表

 名将マルチェロ・リッピ氏が14日、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、EURO(ユーロ)2020に出場中のイタリア代表メンバーについて自身の見解を示した。

 かつてユベントスの指揮官を務め、スクデットなど数々のタイトルを獲得したほか、イタリア代表指揮官として臨んだ2006年ドイツ・ワールドカップでは世界の頂点に立ったリッピ氏。そんな名将がロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表のメンバーについて語った。

「今のイタリアと2006年の私のチームではどちらが強いか? (2006年W杯決勝と同様に)PK戦の末、私のチームが勝つだろうね。今の代表のすべてが好きだ。マンチーニがクラブに対して若手を起用するよう求めたときから、彼のチーム作りは気に入っている。技術的な面だけでなく、チームに穏やかな空気をもたらした点も重要だった。過信と誤解してはならないが、自尊心は非常に高いレベルまで到達し、自分たちの実力を自覚することができている」

「代表チームは各国のプレーの特徴を反映するものだが、マンチーニのチームは例外と言える。縦を狙った積極的なカルチョを展開し、勝利を収めることができることを示してきた。勝利のために何をすべきかをも理解している。改善点? 足りない点は何もないが、対戦相手のクオリティが増すにつれてパフォーマンスの継続性を示すことができるかが重要な試練となる。心理面については、私のチームと似たものがある。チームの一員であるということの意味を理解し、献身的にチームメイトのためにプレーしようという意欲が感じられる」

 続いてリッピ氏は、大会前にケガを負ったMFマルコ・ベッラッティの姿を2006年W杯のフランチェスコ・トッティ氏に重ねたほか、お気に入りの選手にMFニコロ・バレッラを挙げた。

「マンチーニがッラッティに送ったメッセージは、私がトッティに言った言葉と同じだった。『ついて来い。君なら重要な役割を担える。初戦に出場できなくても、その先で主役になれる』。彼だけでなく、チーム全体に対するメッセージだと思う。最も印象に残った選手? 私はバレッラが大好きなんだ。ワールドサッカーを最も上手く表現している選手だと思う。積極的でスペースを狙い、シュートを打てる。ヘッドで得点を挙げることもできる。完成された選手であり、今大会で実力を確固たるものにするだろう」

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