元イタリア代表FWのアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、EURO2020で活躍を見せるサッスオーロMFマヌエル・ロカテッリを絶賛した。イタリアメディア『スカイスポーツ』が17日、伝えている。

　23歳のロカテッリは、16日に行われたEURO2020グループA第2節のスイス戦に先発。26分、中盤から右サイドのドメニコ・ベラルディにロングパスを送るとゴール前まで走り込み、サイドを突破したサッスオーロ同僚から再び受け取ったボールをゴールに押し込んで先制点をもたらした。さらには52分、エリア外からミドルシュートを放ち、試合を決定づける2点目も記録。ドッピエッタ(1試合2得点)の活躍で、3-0の勝利に大きく貢献した。

　そんなロカテッリについて、2006年ドイツ・ワールドカップ覇者であるデル・ピエロ氏も賛辞を贈る。特にロカテッリの1点目は、自身が準決勝のドイツ戦で見せた同様のスーパープレーを上回るものであると解説した。

「確かにあのロングランは、私のプレーと比較できるものだ。しかし、その前のプレーは私よりも上手かった。あのサイドへの展開は技術的にも難しい上、そのプレーの可能性を先に予見していたのだからね。彼は非常に上手かったよ」

「こういう場面では、自動的に自然な形で本能的にエリア内のスペースを探しに行くものだが、それに対して、すべてが最高の形で上手くはまった。彼の友人ベラルディによるテンポを遅らせたドリブルやクロス。通常、ゴール前のスペースに陣取るチーロ・インモービレがニア寄りに行くことを決断した。(ロカテッリはシュートを打つ瞬間)『信じられない』というように、笑っているように見えるね」

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