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ドイツが前回王者ポルトガルに4発逆転!“死の組”は混沌の最終節へ

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逆転勝利をおさめたドイツ代表

[6.19 EURO F組第2節 ポルトガル2-4ドイツ ミュンヘン]

 欧州選手権(EURO2020)は19日、グループリーグ第2節を行い、F組のドイツ代表は前回王者のポルトガル代表と対戦し、4-2の逆転勝利をおさめた。“死の組”は第2節を終えてフランスが勝ち点4、ドイツとポルトガルがともに勝ち点3、そしてハンガリーが勝ち点1。全4チームに可能性を残したまま、23日の最終節でドイツはハンガリーと、ポルトガルはフランスと対戦する。

 電光石火のカウンターが炸裂した。前半15分、ポルトガルはCKのピンチからセカンドボールを拾ったMFベルナルド・シウバがそのままドリブルで持ち上がり、一気に前線へロングボール。飛び出したFWディオゴ・ジョタがPA内左からゴール前に折り返し、FWクリスティアーノ・ロナウドが左足で押し込んだ。

 初戦のハンガリー戦(○3-0)でも2得点を決めたC・ロナウドはこれで2戦連発となる今大会3得点目。自身の持つ大会通算最多得点記録も「12」に伸ばした。エースの一発で、勝てば決勝トーナメント進出が決まるポルトガルがリードを奪ったが、歴代最多3度のEURO優勝を誇るドイツがここから怒涛の反撃を見せた。

 まずは前半35分、右サイドのMFヨシュア・キミッヒが左足で逆サイドに展開。これをDFロビン・ゴセンスが左足ダイレクトでシュート性のクロスを入れ、ゴール前にFWカイ・ハバーツが詰めると、競り合ったDFルベン・ディアスの足に当たってゴールネットを揺らした。

 さらに4分後の前半39分にもFWトーマス・ミュラーの左クロスをハバーツがそらし、PA内右のゴールライン際からキミッヒがマイナスのクロス。これがDFラファエル・ゲレイロのオウンゴールを誘い、2-1と逆転に成功した。

 初戦のフランス戦(●0-1)はDFマッツ・フンメルスのオウンゴールに泣き、黒星発進となったドイツだったが、今度はオウンゴールで2得点。前半のうちに試合をひっくり返し、1点リードで後半に折り返した。

 ドイツは後半立ち上がりの6分、キミッヒとのワンツーから中央のミュラーが左サイドに展開。駆け上がってきたゴセンスのグラウンダーの折り返しをハバーツが右足で押し込み、3-1とリードを広げた。

 さらに後半15分にもキミッヒの右クロスを逆サイドでフリーになったゴセンスがヘディングで叩き込み、4-1。右ウイングバックのキミッヒと左ウイングバックのゴセンスが躍動し、次々と得点を重ねた。

 ポルトガルは後半22分、ラファエル・ゲレイロのFKをC・ロナウドがゴールラインぎりぎりから折り返し、ジョタが押し込んで1点を返したが、反撃もここまで。2-4の逆転負けを喫し、1勝1敗の勝ち点3のまま、最終節では18年ロシアW杯王者のフランスと対戦する。

 一方、ドイツは1勝1敗の勝ち点3に伸ばし、最終節でハンガリーと対戦。どちらも勝てば自力で決勝トーナメント進出が決まるが、引き分け以下ならグループリーグ敗退の可能性もある。

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