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レバンドフスキが意地の同点ヘッド弾! スペイン、ポーランドは未勝利でGL最終節へ

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FWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)が同点となるヘディングシュートを決めた

[6.19 EURO E組第2節 スペイン1-1ポーランド セビージャ]

 欧州選手権(EURO2020)は19日、グループリーグ第2節を行い、E組のスペインポーランドが1-1で引き分けた。スペインは2引き分け、ポーランドは1分け1敗と、いずれも未勝利のまま運命の最終節に臨む形となった。

 グループリーグ初戦でスウェーデンに0-0で引き分けたスペインと、スロバキアに1-2で敗れたポーランドによる対決。両チームとも決勝トーナメント進出のためには負けられない中、序盤は拮抗した展開となった。

 スペインがボールを保持する中、ファーストシュートはポーランド。前半6分、MFマテウシュ・クリヒ(リーズ)がミドルレンジから右足で狙い、わずかにゴールマウスを越えた。対するスペインは同10分、敵陣左サイドでボールを奪ったMFダニ・オルモ(ライプツィヒ)がカットインから右足で狙ったが、GKボイチェフ・シュチェスニー(ユベントス)の正面に飛んだ。

 スペインは前半18分、中盤からの浮き球パスをFWアルバロ・モラタ(ユベントス)が落とし、ゴール前にFWジェラール・モレノ(ビジャレアル)が飛び込むも、DFヤン・ベドナレク(サウサンプトン)がクリア。こぼれ球を拾ったMFロドリ(マンチェスター・C)も打ち切れなかった。直後にはポーランドがカウンター気味にFWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)が単独突破を試みるも、DFジョルディ・アルバ(バルセロナ)に対処された。

 それでも前半25分、スペインが先に試合を動かした。右サイドからカットインしたG・モレノがカットインから左足で狙うと、うまくミートしなかったボールがゴール前に転がり、A・モラタが右足で反応。ワンタッチでゴールに蹴り込んだ。副審はオフサイドの旗を上げたがVARが介入。相手DFの足が残っていたことが確認され、ゴールが認められた。

 一方のポーランドも前半43分に最大のビッグチャンス。FWカロル・シフィデルスキ(PAOK)の左足シュートはGKウナイ・シモン(ビルバオ)に触れられたが、左ポストに弾かれた跳ね返りにエースのレバンドフスキが反応する。だが、力強く放ったシュートはまたもU・シモンが阻止。そのまま前半は終わり、スペインの1点リードでハーフタイムを迎えた。

 後半は一転、序盤から立て続けに試合が動いた。まずは9分、ポーランドはMFカミル・ヨジュビアク(ダービー・カウンティ)が右サイドからクロスボールを送り込むと、これに反応したのはレバンドフスキ・DFエメリク・ラポルト(マンチェスター・C)に競り勝ち、同点となるヘディングシュートを豪快に突き刺した。

 ポーランドは同点とした直後の後半10分に、クリヒを下げてMFカツペル・コズウォフスキ(ポゴニ・シュチェチン)を投入。コズウォフスキは17歳246日でのEUROデビューを果たし、今大会初戦でイングランド代表FWジュード・ベリンガム(ドルトムント)が記録した17歳349日を抜いて史上最年少記録を樹立した。

 ビハインドとなったスペインも後半12分、ペナルティエリア内でG・モレノがMFヤクブ・モデル(ブライトン)に足を踏まれ、VARの介入を受けてPKを獲得する。ところが、自らキッカーを務めたG・モレノは左ポストに当てて失敗。跳ね返りに反応したA・モラタのシュートも枠を外れ、失点直後に迎えた勝ち越しの絶好機を逃した。

 その後は一進一退の攻防が続いたが、スペインが優勢。それでも後半36分、ロドリの左足ボレーがシュチェスニーの正面を突くと、同39分にはMFパブロ・サラビア(パリSG)が落としたボールをモラタが狙うもシュチェスニーに阻まれ、なかなかゴールを奪うことができない。

 アディショナルタイム5分でもスコアは変わらず、そのまま1-1でタイムアップ。スペインは勝ち点2の3位、ポーランドは勝ち点1の4位と、いずれも未勝利で最終節に臨むことが決まった。スペインは最終節で勝ち点3のスロバキアと、ポーランドは勝ち点4のスウェーデンと対戦。いずれも勝利すれば、逆転での決勝トーナメント進出となる。

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