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スペイン紙「100回見ないと分からない」「天才の発想」ベンゼマの驚愕ゴールに称賛が相次ぐ

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驚愕のゴールを決めたFWカリム・ベンゼマ

[6.28 EURO決勝T1回戦 フランス3-3(PK4-5)スイス ブカレスト]

 フランス代表のFWカリム・ベンゼマ(R・マドリー)が28日の欧州選手権(EURO2020)決勝トーナメント1回戦のスイス代表戦(3-3、PK4-5)で決めたゴールに対し、絶賛の声が相次いでいる。スペイン『アス』は「史上最高のコントロールの1つ」と表現。同国『マルカ』は「100回見ないと分からない」と、その難易度の高さを強調している。

 今後語り継がれるであろうスーパーゴールが生まれたのは、フランスの1点ビハインドで迎えた後半12分だった。PA内中央へ走るベンゼマにFWキリアン・ムバッペ(パリSG)からラストパスが送られると、やや後ろにずれるが、ベンゼマは残した左足を伸ばし、地面に叩きつけるようなタッチでバウンドさせたボールを自身の背後に通す。そしてGKとの1対1から、2タッチ目で冷静にゴールへ流し込んだ。

 スペイン『アス』は「史上最高のコントロールの1つ。ベンゼマの凄まじさが世界を駆け巡った」と題し、同シーンの動画を掲載。「SNSを崩壊させた、選ばれし者のレベルのコントロール。レアル・マドリーのストライカーは自身の魔法を駆使し、この芸術作品を私たちに与えてくれた」と感嘆し、「世界のスーパースターにしかできない天才的な発想。それは彼の素晴らしいプレーをさらに際立たせた」と続けた。

 また、スペイン『マルカ』も「100回見ないと分からないベンゼマのあり得ないコントロール」と見出しを打ち、動画付きで紹介。「カリム・ベンゼマは特別な“9番”だ。エル・ガト(ベンゼマの愛称で猫の意)はスパイクを履き、世界中を駆け巡るあり得ないコントロールを発明した。左足にフックをかけたように、サッカー選手としては不可能な体勢でボールをつかみ、繊細なタッチでボールをゴール方向に導いた。カリムは最終的に1対1の状況からゾマーの守るゴールに決め、スコアは1-1となった」と、驚きとともに伝えた。

 ベンゼマは後半14分にも一時2-1とするヘディング弾を挙げ、今大会ゴール4目。チームはPK戦の末にベスト16敗退となったが、約6年ぶりに代表復帰した33歳ストライカーは強烈なインパクトを残して大会をあとにした。


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