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イングランドへのPKは妥当か?元UEFAレフェリー「まったくもって理解できない」

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欧州サッカー連盟(UEFA)元レフェリーのウルス・マイヤー氏は、EURO(ユーロ)2020準決勝で与えられたPKへの疑問を呈した。

7日に行われたEURO2020準決勝イングランドとデンマークの延長前半、ラヒーム・スターリングがペナルティーエリアで倒されて、主審ダニー・マッケリー氏はイングランドにPKを与える。PKは一旦はデンマークGKカスパー・シュマイケルにセーブされも、ハリー・ケインがこぼれ球を押し込み、これが決勝点となってイングランドが2-1で勝利した。

しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)も認めたこのPKの判定を巡っては、さまざまな意見が飛び交う。スターリングがプレッシャーの中で躓きに行ったようにも見えたこの判定について、マイヤー氏は『Goal』で自身の考えを語った。

「スターリングはコンタクトを求めていたし、ペナルティにするにはわずかな接触過ぎる。マッケリーがスポットを指したことにはさらに驚かされた。確かにコンタクトはあったかもしれないと考えはしたが、スローモーションによって私の最初の考えは確証された。ペナルティになるべき接触はなかった」

「レフェリーはおそらくデンマークのディフェンダーが1歩踏み込んだのを蹴ったように解釈したのだろう。しかし、VARには正しい判定をすることを期待している。だから、少なくともレフェリーをピッチサイドモニターの前でもう一度確認させなかったことにはまったくもって理解できない」

また、スターリングがファウルを受ける直前に別のボールがピッチ内に入り込んでいた場面についても同氏は言及。試合を止めなかったマッケリー氏の判定を擁護し「笛を吹けば彼の人生にとって良いものになった可能性がある。あの場面でホイッスルを鳴らしても誰も非難はしない。それに、私もあの場面では試合を止めない。別のボールが妨害しない限り試合を止める必要があるとは思わない」と主張した。

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