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アルトゥールが大爆発4ゴール!! フットサル日本代表、初出場アンゴラに大勝でW杯白星発進

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ハットトリックのFPオリヴェイラ・アルトゥール

[9.14 フットサルW杯GL第1節 日本8-4アンゴラ]

 フットサル日本代表は14日、リトアニアで行われているフットサルワールドカップのグループリーグ第1戦でアンゴラ代表と対戦し、8-4で勝利した。昨年に日本国籍を取得したブラジル出身のFPオリヴェイラ・アルトゥールが圧巻の4ゴール。世界上位を狙うブルーノジャパンが白星スタートを切った。

 新型コロナウイルスの影響でAFCフットサル選手権が中止となり、過去大会の成績で2大会ぶり5回目のW杯出場を果たした日本。FW三浦知良を擁して過去最高成績を残した2012年タイ大会のベスト16を上回るべく、注目の初陣はアフリカから初出場のアンゴラ戦に臨んだ。

 先発はGK関口優志、FP吉川智貴、FP逸見勝利ラファエル、FP清水和也、アルトゥール。日本は序盤から優位に試合を進め、アルトゥールらが立て続けにシュートを狙った。だが、アンゴラも19歳のGKゴミトが安定した姿勢でブロッキングを披露し、ゴールを割らせてはもらえない。

 前半4分ごろからはFP星翔太、FP星龍太らが交代で入り、リズムを変えながら攻撃を続ける。同8分にはFP毛利元亮が強烈なシュートで相手GKの股を抜き、左ポストを強襲。9分にはFP加藤未渚実のロングシュートが相手のファンブルを誘い、こぼれ球を毛利が狙ったが、これはクロスバーに弾かれた。

 それでも前半14分、日本が均衡を破った。左からのキックインからアルトゥールがミドルシュート。これが相手FPの股を抜いてゴール左に突き刺さった。さらに約40秒後、FP室田祐希のノールックパスから星翔太がループシュートを狙い、これはクロスバーから跳ね返ったが詰めた室田が決めてリードを2点に広げた。

 後半17分には左サイドを崩されピンチを迎えたが、相手のシュート性のクロスはFP皆本晃がスーパーブロック。直後には右サイドを突破され、斜めのパスからファー詰めを許しそうになるも、相手のシュートは枠を外れた。終盤のピンチでは関口が立て続けにビッグセーブ。だが、同18分にFPグーガに決められ、1点差に詰め寄られた。

 苦しい時間が続く日本は後半19分、アルトゥールのシュートのこぼれ球を逸見が拾い、シュートモーションに入ったところでファウルを誘う。相手選手にはイエローカードが提示された。

 そして終了間際にはアルトゥールがペナルティエリア際で相手に倒されてFKの判定。ここで今大会から導入されているビデオサポートが介入した。ところが判定は覆らず、FKでの再開に。しかし、このFKをアルトゥールがキッカーを務めると、残り1秒で右足から放たれた浮き球シュートがゴール右上隅に突き刺さり、3-1となった。

 ハーフタイムを経て後半開始20秒、日本は右サイドからのキックインクロスをFPグガに決められ、早々に失点を喫する。その後もダイナミックなカウンター攻撃からピンチを招く場面が見られた。

 それでも後半3分、またしてもエースの一撃が試合を動かした。左からのコーナーキックをFP吉川智貴が浮かせてファーに送り込むと、ボレーで合わせたのはアルトゥール。強烈なシュートをファーポスト脇に突き刺して、再び2点リードとした。

 ところが後半4分、日本はまたしても右サイドから斜めのパスを通され、ファー詰めの形からオウンゴールで失点してしまう。しかし、直後の5分には星翔太から星龍太の兄弟ホットラインでゴール。さらに次のプレー、敵陣で相手のパスミスを拾ったFP西谷良介が力強く叩き込み、一気にスコアを6-3とした。

 後半9分、日本はFPカルアンダに左足ループシュートを決められ、再び2点差に。その後もパワフルな攻撃を仕掛けてくるアンゴラに対し、油断のできない展開が続く。そして13分には、飛び出してきた相手に対してGK関口のファウルでFKを献上。それでも一時交代出場したGKイゴールが相手にプレッシャーをかけ、シュートを枠から外させた。

 日本は後半15分、清水のシュートが相手選手の腕に当たり、日本ベンチがチャレンジを要求。再びビデオサポートが介入したが、映像確認を経てもハンドは認められず、プレーはそのまま流された。それでも同17分、パワープレー返しからアルトゥールが決め、7-4とした。

 後半19分には相手の高速クロスをブロックしようとした吉川の右腕にボールが当たり、相手ベンチがチャレンジを要求。それでもこれは成功せず、逆に日本が終了間際に星翔太がパワープレー返しで加点した。試合はこのままタイムアップ。日本は4点差の勝利で、得失点差でも価値ある白星を奪った。

 日本は17日の第2戦で、過去2大会優勝の実績を持つスペインと対戦。グループリーグでは各組2位以上と3位グループの上位4チームが決勝トーナメントに進出する。

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