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[選手権]今大会5得点目!京都橘のスピードスター、小屋松が得点ランキング単独首位に

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[1.12 全国高校選手権準決勝 京都橘3-0桐光学園 国立]

 後半31分に得点ランキング単独首位へ浮上する今大会5得点目を叩きだした京都橘(京都)の10番、FW小屋松知哉(2年)は試合直後のインタビューで「(負傷は)大丈夫。決勝でも点を取ってチームに貢献したい」と決勝へ向けた意気込みを口にした。

 公言している「得点王」の目標へ一歩前進した。前半3分にFW仙頭啓矢のスルーパスから迎えた決定機はものにすることができなかったが、後半31分、右サイドからMF伊藤大起がゴールライン際を切れ込むと、DFと競ったこぼれ球が幸運にも10番の足元へ。小屋松は前方を塞ごうとするDFのマークを外すと、そのまま左足シュートをゴール左隅へ流し込んだ。

 後半のシュート数は京都橘の3に対し、桐光学園は9。攻め込まれる時間帯が長かったが、米澤一成監督も「ラッキーがあったと思います」と語った少ないチャンスを10番は確実にものにした。2ゴールを演出した準々決勝では得点がなく、初戦からの連続ゴールは3でストップしていたが、これで今大会5得点目。50m走5秒8の快足を持つ小屋松は、2位の立正大淞南FW坂口健太とチームメートの仙頭を1点上回って単独首位に立ち、得点王と優勝の2冠に王手を懸けた。
 
 試合後はコーチングスタッフに背中を押されるようにして無言でミックスゾーンを通り抜けた。初戦で負傷した左ふくらはぎには氷があてられており、状態は万全ではない。それでも、今大会最もブレイクしたスピードスターは決勝でもゴールを決めてチームを初の日本一へ導く。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)

【特設】高校選手権2012

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