[選手権予選]ユース取材ライター陣が推薦する「選手権予選注目の11傑」vol.2
第92回全国高校サッカー選手権
特集企画
ユース取材ライター陣が推薦する「選手権予選注目の11傑」
13年も残り3か月を切り、周囲から少しずつ選手権予選の話題が聞こえるようになりました。
15年にニュージーランドで行われるU-20W杯を狙う今年の高3世代は、Jユースだけでなく、高校サッカーにも注目タレントが目白押し。MF杉本太郎(帝京大可児高→鹿島入団内定)、FW宮市剛(中京大中京高→湘南入団内定)など今年の顔とも言える選手を筆頭に例年以上にJ内定選手がズラリと並んでいます。来年から、Jの舞台に立つ金の卵を他のサポーターより一足早くチェックするのも楽しみの一つですが、私のおススメは売り場に並ぶ前の金の卵を選別する作業。プレーや立ち振る舞いなど、自分だけのお気に入り選手を見つけるのも高校サッカーならでは楽しみだと思います。
そこで、今回は全国各地を取材する中で見つけた、世代別代表に入っていない私のおススメ11人を紹介。彼らをチェックしてもらうも良し、自分だけのおススメ選手を探してもらうのも良し。まだ見ぬ明日のスターを探しに、グラウンドに足を運んでもらえればと思います。(文 森田将義)
GK亀井照太(新潟・帝京長岡3年)
「FW山田貴仁、MF柳雄太郎など攻撃にタレントが揃う帝京長岡だが、チームの肝となるのは主将である彼。鋭い反応と鼓舞する声で最後尾からチームを盛り上げる姿からは風格が漂う。昨年、京都橘に拒まれた国立への道を切り開くためには彼の活躍が欠かせない」
DF深井祐希(北海道・北海道大谷室蘭2年)
「札幌のU-18日本代表MF深井一希を兄に持つDF。中学時代は兄と同じ札幌U-15でプレーしていたが、昇格は果たせず。それでも、『兄から教わった相手のボールを奪う力には自信がある』と話すように相手の隙を突く力強いボール奪取と守備的な位置ならどこでもこなせる利便性を武器に1年目から活躍する」
DF渡辺剛(山梨・山梨学院2年)
「178cmと決してCBとしては大柄ではないが、ジャンプ力の高さとタイミングの良い競り合いで、空中戦で圧倒的な強さを見せつける。吉永一明監督が『代表に推薦したい選手の一人』と話していたように評価は高く、今後は東京五輪世代の一員としても期待がかかる存在だ」
DF宮大樹(大阪・清明学院3年)
「数多くのタレントが集まる大阪の中でも特に注目すべきCB。これまで目立った肩書きはなく、全国的にまったく無名と言ってもいい存在だが、新潟の練習に参加したようにポテンシャルの高さはピカイチ。184cmの高さに俊敏性も持つだけでなく、左足のキックで攻撃の起点にもなれる」
DF中島優(青森・青森山田3年)
「黒田剛監督が『身体能力がめちゃくちゃ高い。ヘディングも負けないし、足が凄く速いんで裏をとられてもすぐに追いつく』と評すSB。能力の高さは攻撃面でも発揮されており、今年は果敢な上がりで個性派揃いのアタッカー陣を力強くサポートする。桐光学園高のDF中島駿は双子の弟」
MF久保田和音(大阪・大阪桐蔭2年)
「関西を代表する強豪・大阪桐蔭で一際デカい存在感を放つのが169cmの小兵の彼。中盤の底で素早くシンプルに散らしたかと思えば、いとも簡単に前を向いてドリブルで前進することも出来る器用な選手。能力の高さは、高校進学時には地元である東海地方の強豪高がこぞって獲得に動いた程で、永野悦次郎監督も高い信頼を寄せる」
MF藤井拓(千葉・市立船橋2年)
「市立船橋の高校総体優勝に大きく貢献した2年生ボランチ。『粘り強く献身的に守れるのが武器』と自信を見せるようにピンチを察知し、確実に相手の攻撃を潰す姿が目を惹く。チャンスを嗅ぎつける力も備えており、力強い持ち上がりと展開力で攻撃にアクセントを加える」
MF田原悟(熊本・大津2年)
「『あれだけ手足が短い選手も今どき、珍しいのに、あれでボールを獲られないってのは本当に凄い』と平岡和徳監督が冗談を交えながら高評価を与える2年生ボランチ。相手の間に飛び込み、上手くパスを引き出しては小回りの利いたターンで相手をかわし、着実に味方にボールを繋ぐ」
MF林雄飛(滋賀・野洲1年)
「入学前から、山本佳司監が高く評価していた野洲・期待のルーキーで、 正統派セクシーフットボールの後継者となり得るMF。柔らかい左足のボールタッチを活かした重心の低いドリブルで相手の間をすり抜けていく。けが人続出中の野洲が選手権予選を勝ち抜くためのキーマンとなりそうだ」
FW小田駿介(広島・瀬戸内3年)
「激戦区・広島の夏を4年連続で制した瀬戸内高の武器である高い得点力を担うストライカー。一瞬の加速で裏へ抜け出し、鋭い嗅覚を武器に総体予選だけでなく、プリンスリーグ中国でも現在、得点ランクのトップを走る。中学からのチームメイト・FW南隆との息の合った連係も見もの」
FW富樫佑太(東京・國學院久我山3年)
「高い身体能力とテクニックを買われ、1年生の時から出場機会を掴んでいたアタッカーだが、今年3月に行ったスペイン留学を機に『人間的に変われた。サッカーに対して向き合えるようになった』と精神的で大きく成長。置き場所の良いファーストタッチから、積極的にシュートを狙う“富樫らしい型”を身につけ、ゴールを量産する」
■ライタープロフィール
森田将義
1985年1月26日生まれ。京都府京都市出身。18歳から5年間、放送作家事務所に所属し、関西のテレビ番組のリサーチ、構成を担当。2年間のサラリーマン生活を経て、2011年からフリーライターとして育成年代を中心とした取材活動を始める。主な寄稿先は『エル・ゴラッソ』、『サカイク』、『サッカーマガジン』など。
▼関連リンク
【特設】高校選手権2013
特集企画
ユース取材ライター陣が推薦する「選手権予選注目の11傑」
13年も残り3か月を切り、周囲から少しずつ選手権予選の話題が聞こえるようになりました。
15年にニュージーランドで行われるU-20W杯を狙う今年の高3世代は、Jユースだけでなく、高校サッカーにも注目タレントが目白押し。MF杉本太郎(帝京大可児高→鹿島入団内定)、FW宮市剛(中京大中京高→湘南入団内定)など今年の顔とも言える選手を筆頭に例年以上にJ内定選手がズラリと並んでいます。来年から、Jの舞台に立つ金の卵を他のサポーターより一足早くチェックするのも楽しみの一つですが、私のおススメは売り場に並ぶ前の金の卵を選別する作業。プレーや立ち振る舞いなど、自分だけのお気に入り選手を見つけるのも高校サッカーならでは楽しみだと思います。
そこで、今回は全国各地を取材する中で見つけた、世代別代表に入っていない私のおススメ11人を紹介。彼らをチェックしてもらうも良し、自分だけのおススメ選手を探してもらうのも良し。まだ見ぬ明日のスターを探しに、グラウンドに足を運んでもらえればと思います。(文 森田将義)
GK亀井照太(新潟・帝京長岡3年)
「FW山田貴仁、MF柳雄太郎など攻撃にタレントが揃う帝京長岡だが、チームの肝となるのは主将である彼。鋭い反応と鼓舞する声で最後尾からチームを盛り上げる姿からは風格が漂う。昨年、京都橘に拒まれた国立への道を切り開くためには彼の活躍が欠かせない」
DF深井祐希(北海道・北海道大谷室蘭2年)
「札幌のU-18日本代表MF深井一希を兄に持つDF。中学時代は兄と同じ札幌U-15でプレーしていたが、昇格は果たせず。それでも、『兄から教わった相手のボールを奪う力には自信がある』と話すように相手の隙を突く力強いボール奪取と守備的な位置ならどこでもこなせる利便性を武器に1年目から活躍する」
DF渡辺剛(山梨・山梨学院2年)
「178cmと決してCBとしては大柄ではないが、ジャンプ力の高さとタイミングの良い競り合いで、空中戦で圧倒的な強さを見せつける。吉永一明監督が『代表に推薦したい選手の一人』と話していたように評価は高く、今後は東京五輪世代の一員としても期待がかかる存在だ」
DF宮大樹(大阪・清明学院3年)
「数多くのタレントが集まる大阪の中でも特に注目すべきCB。これまで目立った肩書きはなく、全国的にまったく無名と言ってもいい存在だが、新潟の練習に参加したようにポテンシャルの高さはピカイチ。184cmの高さに俊敏性も持つだけでなく、左足のキックで攻撃の起点にもなれる」
DF中島優(青森・青森山田3年)
「黒田剛監督が『身体能力がめちゃくちゃ高い。ヘディングも負けないし、足が凄く速いんで裏をとられてもすぐに追いつく』と評すSB。能力の高さは攻撃面でも発揮されており、今年は果敢な上がりで個性派揃いのアタッカー陣を力強くサポートする。桐光学園高のDF中島駿は双子の弟」
MF久保田和音(大阪・大阪桐蔭2年)
「関西を代表する強豪・大阪桐蔭で一際デカい存在感を放つのが169cmの小兵の彼。中盤の底で素早くシンプルに散らしたかと思えば、いとも簡単に前を向いてドリブルで前進することも出来る器用な選手。能力の高さは、高校進学時には地元である東海地方の強豪高がこぞって獲得に動いた程で、永野悦次郎監督も高い信頼を寄せる」
MF藤井拓(千葉・市立船橋2年)
「市立船橋の高校総体優勝に大きく貢献した2年生ボランチ。『粘り強く献身的に守れるのが武器』と自信を見せるようにピンチを察知し、確実に相手の攻撃を潰す姿が目を惹く。チャンスを嗅ぎつける力も備えており、力強い持ち上がりと展開力で攻撃にアクセントを加える」
MF田原悟(熊本・大津2年)
「『あれだけ手足が短い選手も今どき、珍しいのに、あれでボールを獲られないってのは本当に凄い』と平岡和徳監督が冗談を交えながら高評価を与える2年生ボランチ。相手の間に飛び込み、上手くパスを引き出しては小回りの利いたターンで相手をかわし、着実に味方にボールを繋ぐ」
MF林雄飛(滋賀・野洲1年)
「入学前から、山本佳司監が高く評価していた野洲・期待のルーキーで、 正統派セクシーフットボールの後継者となり得るMF。柔らかい左足のボールタッチを活かした重心の低いドリブルで相手の間をすり抜けていく。けが人続出中の野洲が選手権予選を勝ち抜くためのキーマンとなりそうだ」
FW小田駿介(広島・瀬戸内3年)
「激戦区・広島の夏を4年連続で制した瀬戸内高の武器である高い得点力を担うストライカー。一瞬の加速で裏へ抜け出し、鋭い嗅覚を武器に総体予選だけでなく、プリンスリーグ中国でも現在、得点ランクのトップを走る。中学からのチームメイト・FW南隆との息の合った連係も見もの」
FW富樫佑太(東京・國學院久我山3年)
「高い身体能力とテクニックを買われ、1年生の時から出場機会を掴んでいたアタッカーだが、今年3月に行ったスペイン留学を機に『人間的に変われた。サッカーに対して向き合えるようになった』と精神的で大きく成長。置き場所の良いファーストタッチから、積極的にシュートを狙う“富樫らしい型”を身につけ、ゴールを量産する」
■ライタープロフィール
森田将義
1985年1月26日生まれ。京都府京都市出身。18歳から5年間、放送作家事務所に所属し、関西のテレビ番組のリサーチ、構成を担当。2年間のサラリーマン生活を経て、2011年からフリーライターとして育成年代を中心とした取材活動を始める。主な寄稿先は『エル・ゴラッソ』、『サカイク』、『サッカーマガジン』など。
▼関連リンク
【特設】高校選手権2013